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僕の魔法学世界  作者: 夢月
3/4

イルミード=インフィルノ

頭の整理が追いつかないままにSクラスへポンッと入れられてから一週間が経った。


時間が経つのは早い……が、

僕の警戒を解くのには時間が経つ。


今まで、僕がどんな事をされたか覚えているか?

Cランク判定を受けた場合、その者達は誰一人として振り向きもしない。

ただ、ゴミの様な扱いを受けるのだ。

そんなCランク判定をされた者達は勿論、Sクラスの者達には見向きもされない。

それなのに理由もわからないまま、何故かSクラスへ入れられて?

この状況を僕自身がどうしたら良いのか……

さっぱり分からない。



――――教室


机も黒板も床もボロボロなこの教室、

Cクラスの教室はとても落ち着く。

どんな貴族のお坊ちゃまであろうとも、このクラス内では差別なんてありはしない。


フェル『やっぱり……此処が一番落ち着く……』


クラスの連中は僕を英雄だとかヒーローだとか何やら言ってるけど、実際はそうでも無い。

ただ…………実験台にされて運良くそれがキッカケで僕は遅くも力に目覚めた。

そして……、

一番重要なのが、僕にはどす黒いほどの怨念の持ち主の者の血が流れているという事だ。


一様、Sクラスだからネクロマンサーや魔道剣闘士レベルではあると言う事だから、

もしそれが本当だとしたらクラスの皆は僕の事を嫌いになるのではないか?と心配していたがそうでも無い様子だったからそこはホッとしている。



クラスメイト『それにしても、毎日よく来るね~どっちみちイルミー様に捕まって連れていかれるのに』


イルミード=インフィルノ

生徒会書記であり、生徒会長ルクス=エスクペランサの右腕とも言われている人。

そして、その実態は生徒会長の幼なじみだとか……。


イルミード=インフィルノは何時もニコニコしていてハッキリ言うと気持ち悪い。

しかし、話しやすさで言うと…………


イルミ『やっぱり……また此処か〜探したよ~フェル君』


意外と親しみやすくはある。


フェル『ゲッ!!イルミードさん……』


いつも通りニコニコなイルミードさんは僕の制服の裾を引っ張って僕を椅子から降ろしてズリズリと僕を連れてゆく。


あぁ^〜……

愛しきCクラスよ……

また……昼休憩に逢おう(また逃走してやる)……。


だが、実際昼休憩は生徒会に監視囲まれて一歩も動けずCクラスには行けなかった。


フェル『離して下さい』


イルミ『いやぁ……会長に頼まれてしまっててね』


フェル『別に良いし……と言うか……その肝心な会長本人は何処に行ったんだよ?』


イルミ『あらら…………それ聞いちゃう?』


フェル『……』


イルミ『会長はね…………茶会に参加中なんだ。まっ毎日あるから毎日参加して滅多に昼時間中はこの生徒会室には来ないけどね……』


フェル『なら…………ここには用なんて無い!僕を元のクラスに戻せ!』


イルミ『なんで?Sクラスだよ?どこに不満が?』


フェル『Cクラスに見向きもしなかったSクラスに行くことが、幸せだなんてことない。僕はお前らとは違うんだ!だから!』


『ならば……行けば良いじゃないの。お前みたいなお子ちゃまを面倒みるのにも飽き飽きしてたんだわ。』


途中、話に入ってきたのは生徒会会計係の

ルルディ=アントス。

彼女はとても落ち着きのある方ではあるが、おっとりしてそうに見えるが、とても裕福な家庭に育ったありきたりのお嬢様。


ルルディ『一度、痛い目にあって見るといいのだわ。きっと戻って来ると断言出来るわ。』


誰が、そんな事に会うか!

僕は解放されてそれからCクラスへ行った。


Cクラス教室――――――


『何なんだよアイツ。俺らへの当てつけなのか?』


『本気で勘弁してくれっつの!』


『出てけば良いのに……』


居心地の良いものだなんて無かった。

チカラを持った事の重要さに気づいた。


教室の前で座り込み僕は暫く眠っていた。

そして気づけば夕方となり、誰一人その教室には居なかった。


僕は

なんてなんて醜い姿なのだろう………。

そう思った。


2話を読んでいただきありがとうございます。

次回の3話もよろしくお願いします。

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