恨め怨めと桃源狂(試し書き)
試し書き
「ああ……頭が痛い。」
俺はフードを深くかぶり、なるべく周りを 見すぎないように、うついて歩く。
なんでまた俺が外にでなければならない…。 『もう…なにも知りたくないのに』
一歩進むだけで細かい情報が頭に刻み込まれる。
ーー空気の味、隣を歩く小太りなサラリーマンのおっさんの足音、道沿いに生えた葉っぱ数、車のナンバー、どうでよくて知りたくもない情報を記録する……足が速くなりせかせかと進む。
ーーキモチワルイ……。多すぎる情報があたまの中で簡単に整理されていき、更新されていく。
そう思いながらも自分がこうして外をふらついている理由を思い出す
親父に頼まれたお使い……死に際に頼まれたお願い事…
あの 人は急性ガンで死ぬ2日前に俺に頼んでいた。
『ある人にあって欲しい…お前にしか頼めないことだ。』
訳が解らなかった、いつもはふざけて、空気も読めない親父が真剣で、悲しそうな顔をしていたから。誰に会えばいい?と聞けば。
『白いスーツを着た男に会え』
それだけしか返事は返ってこない。白いスーツなんてホストか、ラーメンでツケメンな奴しか着てないだろ…...。そう思いながらも頭を下げながらも、目は周りを見る。そんな人は残念ながら見つからない。
諦めて来た道を帰ろう。--そう振り向いたとき
ーーグチャ
鈍い音がした…。周りが一瞬のうちに暗くなり騒がしかった音が消える、周りから嫌な悪臭。臭い、何か鉄の匂いと漏れたガスの匂いのする、足を前に出す。頭が痛くない…。
--ピチャ ピチャ
水飛沫の音が響く。周りが見えないため手探りを入れて進む。後ろには人が大勢いたはず。それでも今の状況を判断するため進む。
--ピチャ ピチャ ピチャ グニャ
何かを踏んだ、勢いの増した悪臭。
……あぁ、ここには サラリーマンのおっさんがいたはず。
警戒しながら、膝を曲げ踏んだものに触ろうとする。
しかし、あと少しというところで足下への興味は他のものへと変わる。
--コツン コツン
目の前の先に暗くてなにも見えなかったところに足音、そして光が灯る。その音と光は徐々に自分の方に近づいてくる。
光には白いブーツ…‥そのとなりには赤い塊と赤い水。
--自分の足下にも同じものがあるのだろう。
そう思いながらも近づくナニかをみる。
目の前で止まった……。足下の光が広がり近づくナニかの顔を露にする。
ライオンだ……。
ーー頭がまた痛くなる。またあの暗闇に戻りたい。ずっと……。
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つまんないでござる
試し書きしゅーりょー
( ・∀・)r鹵~<≪巛;゜Д゜)ノ