オレは普通だ!
『ミノリどの
Sランク冒険者として、我が国の伯爵として、四大国家パーティーに出てくれまいか?』
このような内容の手紙が4通オレに届いた
「う~ん……どうしようか?これ。」
オレが頭をかしげながら悩んでいると
「出れば宜しいのでは?」と、後ろから声がした。
後ろをみると、仲間のレーニャが立っていた。
「いやー、でもなぁ……
あー、まいっか!早めに行って国王たちに聞こう!」と、口に出して言ったら
「にゃんでそこで、王が出て来るのにゃ!」と、別の仲間の獣人のシーノに怒鳴られた。
「えっ!?いや、別に…ただ知り合いだし、むしろ他にこれに出る知り合いほとんどいねぇし…」と、言うと二人から呆れの視線を受けた。解せぬ。
…と、とりあえず王に聞くでいいや!
だから、その視線止めて!
~パーティー当日~
前に決めた通り、始まる前に王たちを訪ねたらいきなりこう言われた
「何で、お前は四大国家全ての国の伯爵をやっているんだ!?」
「えっ!?成り行き」
思わず答えたらバカを見る目でみられた。ひでぇ。
「はぁ、ミノリどのに普通は当てはまりませんか…」
と、王の一人が呟いた。おいっ!
「オレは普通だぞ?」
反論したら「え?何言ってんのこいつ?頭大丈夫か?」的な目でみられた。
最近、皆してひどいと思う。
「いやいや、オレは普通の冒険者だぞ!」
そう言ったら、全員からこう言われた。
「「「「「「いやいやいや!お前が普通の冒険者な訳ないだろ!!」」」」」」
「どこがたっ!」
「「「「「「全部」」」」」」
………………………
そんなにハモらなくてもいいだろ?
「いや、だってなぁ?」
「うむ。お主四大国家全ての国の伯爵なんじゃろ?」
「ま、まぁそうだけど…
でも!」
「でもも、にゃにもにゃいにゃ!」
「お前…分かってるのか?
Sランク冒険者ってだけでも国レベルの人間が、四大国家全てに通じて、しかも、王本人にも借りがあり、世界も救い、終いには、四大国家の姫の婿候補だぞ?
さらに…」
「おい!何で、オレが姫の婿候補になっているんだ!
オレは女だぞ!」
そうだ!
生物学上オレは、女だ!
だから、婿なんて、
「全ての国が同性婚が許可されている。
しかも、姫もお前に惚れているし、どの国も王位に関しては問題ない。諦めろ。
で?どこが普通だ?」
お、オレは、普通のはずだぁぁぁ!!!