表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
合鍵  作者: 歌月碧威
107/112

番外編 プールへ行こうっ!! 前編

パソコンに残っていたので、upしました~。

変じゃないかな?

首を傾げながら、その姿を見るけど、不安しか浮かんでこない。


真っ正面にある鏡に写る私は、生まれて始めてのビキニ姿。

それは白地にミント色のドット柄で中央には、黒いリボンが付けられている。

この水着はこの間、みくと買いに行ってきたもの。


最初はいつもの通り、あまり露出が少なめなワンピースタイプやハーフパンツのやつを選ぼうとしてたんだけど、みくがものすごく盛り上がってビキニになった。

水着も可愛かったし、みくの褒め方が上手くて……

あの時はなんとかなるかなって思ったんだけど、今はかなり不安。

だってビキニなんて来たことないから恥ずかしいし、みくみたいにスタイル良くないし……


「桜音。終わった~?」

やばっ。みく待たせてたんだったっけ。

カーテンの外から聞こえてきたみくの声に、私は現実に戻された。

じめじめとくらい方向に思考が行きすぎてすっかり飛んでしまってたみたい。


ここは、大型プール施設の更衣室。

私達は最近の暑さと夏休みということもあって、プールに涼みにきたのだ。

メンバーは、私とみくと日下部君。それから海の4人。

元々はみくとだけだったんだけど、海が「女二人でプールなんて危険だ!!プールには男もいるんだぞ!?桜音がナンパされたら大変だ」って言い始めて、結局このメンバーに。

「大丈夫」って言ったんだけな~。二人でプールとか行くのこれが初めてでもないし。

それに、ナンパされるならみくだ。海に行っても毎回声かけられまくるもん。


「桜音?」

「あ。うんっ!!ごめん、今出るね」

またまた思考が飛んでしまっていた私は、大急ぎで着替えた荷物をまとめ、青いビニールバックの中に入れると、それを持ってカーテンを引いた。

カーテンを開けて飛び込んできたのは、みく。

みくが着ているのは、黒いビキニ。

左肩紐の部分には手の平ぐらいの赤い花のコサージュが施されている。


一見シンプルに見える水着なのに、みくが着ると華やかだ。

私がみくの水着を着てもそうはならないもん。


「おー、似合うじゃん。やっぱ桜音はそういう甘めが似合う。アタシは似合わないから、羨ましいよ」

「みくは似合うと思うよ?だって、すっごくスタイル良いし綺麗だし。みく、絶対に一人になっちゃダメだからね!!」

だって、ほらナンパとか……

スタイルも良いし、綺麗。

これじゃあ、心配にもなる。みくってば、町でも良く声かけられてるし。


「また桜音の恒例のやつが始まった。あんた、海とかプール行くと毎回それ言うね。大丈夫だって。ナンパ男ぐらい追い払えるから。桜音だって知ってるでしょ?アタシが空手強いの。アタシの事より自分の事を心配しなよ?」

みくは苦笑いを浮かべ、私の頭をぽんぽんと撫でた。

たしかにみくは空手強いよ。黒帯だし。

でも、やっぱり男の人と女の人じゃ力が全然違うもん。

それに、相手も何か格闘技とか出来た場合とか……


「私は平気だよ。それより、みく!!」

「だから、アタシは全然平気だって。それより、もう準備出来たなら行こうよ?外で王子が首を長くして待ってるし」

あ、そうだった。海も待っててくれてたんだったっけ。

日下部君は先に場所取りがてらに、シートを敷いて先に待っていてくれている。

海も日下部君と一緒に居ていいよ?って言ったんだけど、危ないから桜音達を待ってるって言ってたから、たぶん外で待っていてくれているのかもしれない。


「ほら、早く」

「あ、うんっ!!」

みくは私の手を握ると、さっそうと更衣室から連れだした。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ