『霊魂不滅里』 ~第1部 とある夏の幻想~ 2話「出発」
――声が聞こえる・・・
悲しい女の子の声・・・
「夢・・・か・・・」
時計を見ると、すでに19時になろうとしていた。3時間近く寝ていたということだ。昼寝にしては長く、夜眠るには短い微妙な時間だ。
とりあえず私服に着替え、1階の居間に行くことにした。
「あ、お兄ちゃんおはよー。あ、いや、こんばんは?」
真紀は晩御飯の用意を済ませていた。
俺もたまに手伝うが、基本的にご飯は真紀に作ってもらっている。
真紀の作る料理はかなりうまい。
しかし、余計な工夫をしてしまうことがあり・・・
「ん?なんか言った?」
いえ、何も言っておりません。
「そういえば、なんで俺が寝てるって知ってたんだ?」
「何回呼んでも返事なかったから。起こしちゃ悪いかな~と思って。あ、起こした方がよかった?」
「いや、大丈夫」
やっぱり夢の中での声は、真紀の声だったのか。
いやでも、声が違った気がする。記憶があいまいだ。
「ほら、ご飯冷めちゃうよ。早く食べよ」
「ん」
短い返事を返した。
晩御飯を食べ終え、数時間後。
「おやすみー」
「おやすみー」
真紀とあいさつを済ませ、再び部屋へ戻った。
といっても、昼寝をしてしまったのですぐに眠れるわけもなく。
「・・・明日の支度でもするか」
別に明日用意してもいいのだが、いかんせんすることがないので。
祠があった場所は山中(だったと思う)だが、そこまで高い場所にあるわけでもないので、大荷物の必要はないし、服装もジーンズでも行けると思う。
流石にジーンズでは行かないけど。
小っちゃい頃、山好きな父によく登山に連れて行ってもらっていたから、山は結構慣れているつもりだ。
「まぁ、こんなもんだろ」
準備を終えると再び時間が空いてしまった。
「さて・・・」
再びすることがなくなってしまったので仕方なく布団に戻った。
眠るのに時間はかかったが、なんとか眠ることはできた。
そして翌朝。
「じゃあ、ちょっといってきます」
家族にあいさつをし、家を出発した。
ここから祠のある山までは、徒歩や自転車では少々きついので、電車で行く。
別に、誰かに会いに行くわけでもないのに、なぜか緊張してしまう。
あの祠はなんなのか、なんのために建てたのか。
それを考えると、楽しさ半分、緊張半分というところだ。
こんにちわこんばんわおはようございます
私です。そう私です。
2月になる前に出せてえがった、えがった。
今回は結構書きなおしましたね。
ワードに全部まとめて書いてるのですが、1話も修正点が多々あったので直しました。
やはり、キャラクターを書きながら性格を作ると安定しませんね。
まあ、そんなところです。
そろそろ、あとがきではっちゃけたいです。
以上。
P.S.
これ誰か見てんのかな