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dear

作者: 櫻井 柚子

dear

これを読んでいるあなたへ


あなたは今どんなことをしているでしょう、誰といるのでしょう。


私はただ一人これを綴っています。


あなたはたまに独りだと、寂しいと嘆いていますね。


けれどあなたは決して独りではありません。


あなたは優しい人だから、あなたを好いてくれているひとはたくさんいますから。


だからどうか寂しいだなんて泣かないでください。


どうしても寂しい時は私を呼んでくれればいいのです。


いつだってあなたの話し相手になりましょう。


私が今ここにいるのはそのためなのですから。


例え本当にあなたが一人になったとしても独りにはなりません。


私は、私だけはあなたを独りにはしないからです。


だからどうか泣かないでください。


どうしても泣きたい時も決して一人では泣かないで、私の前で泣いてください。


そうしてくれたらその涙が枯れるまで優しく抱きしめてあげることができます。


私はあなたを守るためにここにいるのだから、そうしてあげたいのです。


誰もあなたを必要としてない、そんなことはありません。


私はもちろんたくさんの人があなたがいてよかったと思っているでしょう。


私にとってあなたは何より大事な人です。


だからどうかそんな悲しいことは言わないでください。


私はあなたがとても大切で愛しいのです。


決してあなたを独りにしたり嫌うことなんてありません。


だから、


もう


泣かないでください。


私はあなたの笑った顔が見たいのです。


楽しそうに、嬉しそうに笑うその笑顔が見たいのです。


傷ついた優しさではなく、暖かな優しさを見せてほしいのです。


幸せを、


私にくれたような暖かな幸せをあなたも感じられるようになってほしいのです。


私があなたを愛しましょう。


私があなたを守りましょう。


私じゃない、他の誰とでもいいのです。


どうか、


どうか、


どうか、


幸せに、なってほしいのです。

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