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THE幼女テイマー ~何故僕はかの不名誉なスキルを一年間この身に宿す決心をしたのか~  作者: 川獺右端


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第43話 戦い済んで謝罪と移籍打診

「「「「すいませんでした~~」」」」


 S組の選手たちが僕に向かって土下座をしていた。

 な、なによ?


「俺らはまさか、マイタケがカンパちゃんを殺そうとしてF組に試合を申し込んだとは思ってもみなくて」

「ごめんなさいね。あと、ジナンくん、金魚はなんの餌をあげたらいいの?」

「パン屑とかですかねえ、あと金魚は寂しがり屋なので、寝室とか日々接する事ができる場所に置いてくださいね」

「そうなんだ」

「やめとけミレーヌ、召喚系の生き物は感覚を共有できる事が多いんだ、覗かれるぜ」

「え、じゃあ、リビングに置くわ」

「あー、なんでばらすんですかあ、カービンの兄貴~~」

「だってよう」

「油断も隙も無いわね。あと、マノリトくん、あなたは本格的に火炎魔法を覚える気があるかしら、有るなら私が教えるわよ」

「え、本当かい、ミレーヌさん」

「うん、スキルの呪いの炎と魔法の炎を使い分けると、すごく良い火炎魔法使いになれると思うのよ」

「あ、ありがとう、嬉しいよ、ミレーヌ師匠」

「あら、やだ、師匠だなんて、マノリトくんったら」


 ミレーヌさんはニコニコしながらそう言った。

 まんざらでも無いようだ。


 オスヴィンさんがのっそりとMarkⅡの前に立った。


「マルーン、お前、頭が良くなったのか?」

「ああ、リュートにテイムしてもらったんで、知恵が還流してさ、一応普通並の知性になれた」

「そうか、じゃあ、俺のコンバース流拳闘術を覚え無いか? バカのままだと教える気にはならなかったが、今のお前なら覚えて活用してくれそうだ」

「それはありがたいけど、私はたまにテイムしてもらって、試験とか通るつもりでね、普段は馬鹿のままだよ」

「週に二回何曜日と何曜日と決めたら、どうかなMarkⅡ」

「主が面倒臭くないか?」

「いいよ、君とマルーンちゃんが拳法を覚えるのは凄く良いだろう」

「あんた、変なスキルなのに、結構まともだな」

「主はまともだよ、失礼な事を言うなよ」

「ああ、すまんすまん、俺も曜日を決めるのは良いな」

「じゃあ、たのむよ、オスヴィン先生」

「へへ、解ったよ、MarkⅡ」


 なんかS組選抜の選手さんたちは結構良い人達だな。


「カービン王子も私が剣の稽古をしますぞ」

「なんだか、子供の頃以来だなあ、だが、助かるぞエクトル」

「お任せを」


 みんな師匠が付いたり、稽古相手ができたりして良いね。


「お、俺もなんか教えてくれよう、なあベニーニョ、あんたはあいてるだろ」

「ええ? ジナン、お前は【金魚】だろ、教える事ないぜ。リュートは飛び道具使わないのか」

「僕は杖だから、遠距離攻撃はちょっとね」

「剣の先生は私がやりますよ、ご主人様(マイマスター)

「ちっくしょー」


 エリン先輩がニマニマしながら、僕たちの交流を見ていた。


「ロジンとマイタケはどうなりますか、エリン先輩」

「ロジンは刑務所、マイタケは操られていた、という事になるだろうけど、まあ、勇者学園にはいれないだろうね。まったく、せっかくの【聖剣】がもったい無い」

「勇者学園は変わりますか?」

「どうかなあ、まあ、今回の迷惑料で、クラスごとの格差を減らせとリュート君が強訴できるよ」

「それは良いですね」


 まあ第三食堂が美味しくなっても、ペルさんの手料理ほどじゃないだろうから、意味はあまりないのだけど。


「とりあえず、F組が勝ったことで、勇者パーティーの既存スキルばかりが偉い訳じゃ無いという空気が出来るだろうね。それは凄い事だよ、リュート君」

「そうですね」


 凄い勝利だった。

 だけど、メロディは去っていってしまった。

 目が勝手に動いて白猫のメロディを探して、ああ、もう居ないんだなって実感して、寂しくなった。

 でもまあ、天界で幸せにやっていてくれ、メロディ。


 次の日、校長先生と教頭先生に、僕とカービン王子は呼ばれた。


「リュート君、とっても良い話だよ。今回の試合の醜聞に対してのお詫びでもあるんだが、君をA組に編入させようと思うんだ。あとマルーン君も。マノリトくんはB組だ、どうかな、色々な特典が付くし、良い話だよ」

「俺とジナンは?」

「君らは、まあ、負けたし、結果を出してないからね」

「ぐぬぬ」


 カービン王子は唸った。


「でもリュート君はS組筆頭のマイタケ君と一騎打ちをして倒した。君の【幼女テイム】は素晴らしいスキルだよ。A組移籍も当然だ」

「カービン王子も、ジナンさんもいないのならばA組に行くのは嫌ですね」

「お、よく言ったな、リュート。それよりもだ、S組筆頭のマイタケを下したのにどうしてA組なんだ?」

「それは、そのね、前例というか、その父兄会に示しが付かないというか」

「いやいや、まちたまえリュート君、来年、来年は必ずS組に編入する、これは手付金としての特典なんだ、解ってくれよ」


 なんだか、学校側はまったく懲りてないなあ。

 そうやってS組ばかりを優遇したから、マイタケは暴走したというのに。


「お断りします。カービン王子も、ジナンさんも、マノリトさんも居ないA組に僕の居場所はありません。僕の居る場所はF組です」


 校長先生と教頭先生は、やれやれと首を振った。


「何か、僕らに悪いと思うならば、S組の特権を消していって、F組の待遇を少し良くしてください。完全に公平というのは難しいでしょうが、だいたい公平なら出来るはずです」

「俺もリュートに同感だ。王家も概ね勇者学園のS組偏重の待遇は問題だと思っている。抗議の手紙がくるはずだぜ」

「「うぐぐ」」


 校長先生と教頭先生は唸った。


 馬鹿馬鹿しくなったので、カービン王子と共に生徒指導室から退室した。


 あとで聞いたが、MarkⅡもマノリトさんも、別のクラスに移籍するという話をきっぱり断ったらしい。

 うん、まあ、そうだよね。

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羊飼いと言えば、聖書で有名なダビデは投石紐の達人でしたぞ。 ゴリアテの死因:投石を額に直撃したことによる脳挫傷か。
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