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THE幼女テイマー ~何故僕はかの不名誉なスキルを一年間この身に宿す決心をしたのか~  作者: 川獺右端


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第38話 対抗戦に向けて修行する

 その日から毎日、放課後に僕はペルさんと杖術の特訓だ。

 ペルさんは頭が良くて可愛くてその上武道も出来るという出来すぎた女の子だよなあ。


 ちなみに、ジナンさんもマルーンちゃんも、誰一人対抗戦に向けて修行をしていない。

 大丈夫なのかね。

 カービン王子はたまに剣の素振りをしているね。


「ほら、ご主人様(マイマスター)、気をちらしては駄目です」

「あ、ごめん、ペルさん」

「知力とか体力とか、ご主人様(マイマスター)は還流して上がってますが、パラメーターよりも大事なのは実戦経験です、S組のリーダー、マイタケ氏は冒険者ギルドに登録して、野山の魔物を倒しているらしいですよ」


「そうかあ、僕も狩りをやった方が良いかな」

「主様主様、山に行こう、カンパが魔物を倒すから経験値だけ主様にあげるよ」

「そりゃずるいなあ」

「良いじゃ無いですか、テイム先の経験値を頂くのはテイマーの基本ですし」


 ああ、そうか、『|魔物使い(モンスターテイマー)』の場合、魔物使って狩りをして、経験値を稼ぐのか。

 そう考えるとカンパが居るのは大きいな。


「じゃあ、週末に三人で山に行こうか。カンパの爆破石も拾わないといけないし」

「おー、主様、それは最高だー」


 カンパは両手を上げて喜んだ。

 うんうん、カンパは可愛いね。

 僕はカンパの頭をなでなでと撫でた。


 ペルさんが黙って頭を出してきたので、ペルさんもなでなで。

 いい子いい子。


「これはこれで嬉しいものですね」

「撫でられるのは嬉しい」


 結構好評だなあ。


 さて、次の日は休日だ。

 中庭で素っ裸になって黒竜に変身したカンパに、ペルさんと一緒に乗り込む。

 うん、なんか竜に乗ると密着して良いね。

 背中が気持ちが良いな。


「んもう、気持ちが伝わってますから、エロい事を思わないでくださいよ」

「あ、はいごめんなさい」

『二人ともベルトはしめたねー、いくよー』


 バッサバッサとカンパは羽ばたいて空中に飛び上がった。

 彼女の筋肉のうねりが太ももに伝わるね。


 空の上から見る王都は模型のおもちゃみたいで綺麗で心引かれる。

 カンパとは魔力で心が繋がっているので、僕が旋回したいと思うとその通りにカンパは曲がってくれる。

 これで三回目の飛行だけど、結構慣れた感じはある。

 テイムで繋がっていると操竜技能が簡単に上がりそうだね。


 カンパは早いので、あっという間に王都を抜けて、郊外の農地を飛び越し、ギルラボ山塊に入った。


 わあ、高度が上がるとちょっと寒くなるね。

 もうそろそろ秋だしね。


 大きな湖が見えて来た。

 綺麗な所だなあ。


「綺麗な所ですね、お昼ご飯をここらへんで食べましょう。お弁当を作ってきましたから」

『わあいわあい』

「ありがとう、ペルさん、嬉しいよ」

「そんな、ご主人様(マイマスター)への当然の奉仕ですよ」


 カンパが湖畔に着陸した。

 裸ん坊の幼女に化けた彼女に、ペルさんが服を着せていく。


「爆発石はどこら辺で採れるの?」

「あっちの火の山」


 カンパは遠くの煙を噴いている火山を指した。

 なるほど、火山岩なのかな。


 ペルさんが敷布を引いてお弁当の用意をしているあいだに、僕は石で炉を組んで、お湯を沸かした。


 お茶を入れ、ペルさんご自慢のサンドイッチを頂く。

 うーん、ローストビーフにクレソン、肉にホースラディッシュが塗ってあって、ちょっと辛くて美味しい。


「おいしいおいしい、ペルおねえちゃん」

「おいしいね、ペルさん」

「ありがとうございます、ご主人様(マイマスター)、カンパちゃん」


 ああ、なんだか綺麗な湖畔で美味しいお弁当を食べて、お茶を飲むとまったりするね。


ご主人様(マイマスター)!」


 ペルさんの声にふり向くと、湖の中から青色の大きなヘビが出て来た。

 僕たちに向けて素早く毒液を吐いた。

 おおっと、避ける。

 危ない、毒液がかかった木から煙が出て、溶けてる。


「おにょれー」

「カンパちゃん服!」

「あ、そうだ!」


 カンパはペルさんに手伝ってもらって、急いで服を脱いでいる。

 その間は僕が杖を持って、二人を守る。


 こいつはレイクサーペントのデカい奴だな。

 大物だ。

 というか、こんなのに勝てるのか。


 二発目の毒液を避けると、レイクサーペントは水を割って素早い移動で近づいてきた。

 うわ、でっかいなあ。

 頭が学校の校舎の二階ぐらいまであるぞ。


「いかん、これは倒せないかも」

『どうってことない』


 黒竜と化したカンパは口を開き、ドカーンと竜弾を発射した。

 高速で飛んだ竜弾はレイクサーペントの首に当たり、肉を吹っ飛ばした。


 レイクサーペントはゆらゆらゆれていたが、首を半分吹っ飛ばされて生きている訳も無く、ドドンと丸太のように倒れた。


 カンパつえええ!!


「すごいわ、カンパちゃん」

『えへへ、どうってことないよ』

「凄いよカンパ、一発で仕留めるなんて」

『主様、ほめてほめて~』

「よーしよしよし」


 僕はでっかいカンパの鼻面をなでなでと撫でた。


 しかし、このでっかいヘビ、どうやって持って帰ろう。


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