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THE幼女テイマー ~何故僕はかの不名誉なスキルを一年間この身に宿す決心をしたのか~  作者: 川獺右端


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第34話 マルーンちゃんのスキルとは

 寮にはいるととても良い匂いがしていた。


「あら、お帰りなさいご主人様(マイマスター)。お昼ご飯できてますよ」

「一人多くなったけど、大丈夫かな」

「ええ、大丈夫ですよ、多目に作ってありますから」

「こんちわ、あんたがこいつの奴隷か?」

「は、はい、そうですが」

「なんでこんな冴えない奴に、お前、すごい可愛いのに」

ご主人様(マイマスター)は立派な方ですから」

「そんな風には見えないけどなああ」


 あ、いかん、ペルさんが激怒してるぞ。


「こ、この子はマルーンちゃん、S組との模擬試合で選手になってくれたんだ」

「そうだ、だからご飯を食べにきた」

「ちょっと足りない感じだから、怒らねえでくれよ、ペルリタ」


 カービン王子、ナイスフォロー。


「選手の方なら仕方が無いですね」

「ごめんね、ペルさん」

「……? 奴隷に、さんづけ?」

「テイムしてるから奴隷(スレイブ)って言ってるだけで、別に見下しては居ないよ、というか、ペルさんは尊敬すべき女性だよ」

「いやですよう、もー、ご主人様(マイマスター)ったら~」


 マルーンちゃんは納得出来ないという顔でペルさんと僕の顔を交互に見た。


「奴隷ってのはぶったりエロい事したり酷い事をしたりするんじゃないのか?」

「しないですよ」

「されてませんね、というか愛されてますよ、うふふ」

「え~~~?」


 カンパがトテトテと食堂に入ってきた。


「主さま~、きたね~~」

「きたよ、一緒にお昼ご飯を食べようね」

「たべう~~」

「うわ、うわうわ、なんだこの可愛い生き物は、だれだれ、だれの妹?」

「カンパだよ、黒竜が人化してるんだ。この子をよこせってS組が言ってるんだ」

「うわあ、これが黒竜かあ、そりゃあ、マイタケにやりたくないなあ。こんにちは~~、私はマルーン、よろしくねえ」

「マルーン、おねえちゃん、よろしくおねがいしましゅ」

「くはあっ!! S組がこの子を強奪するって? リュート、奴らをぶっ殺すぞ」

「いや、勝てばいいからぶっ殺してはだめだよ」

「わかったわかった、絶対勝つ」


 ペルさんが昼食をワゴンに載せて持って来た。

 それぞれの前にご飯を置いていく。

 今日はシチューのようだ。


「ホロホロ鳥のブラウンシチューです、召し上がれ」

「いただきます」

「うはうはっ、なんだこれ、美味い美味いっ、美味しいなあ、ペルリタ」

「あ、ありがとうございます、マルーンさん」

「マルーンでいいぞ」

「マルーン、ありがとう」

「うん」


 うん、ホロホロした鶏肉のシチューで、美味しい。

 僕はカンパの食事を手伝いながら、自分も食べた。

 ペルさんはお料理が上手いなあ。


「カンパもお前の奴隷なんだよな」

「そうだよ」

「なんで世話を焼いているんだ?」

「カンパは人間の食器や食べ方に慣れて無いからさ」

「お前、実は悪い奴じゃないな」

「最初から悪いとか言ってねえよ」

「じゃあ、チンピラ王子も良い奴なのか」

「そうだよ、カービン王子もジナンさんも、世話好きで良い人だよ」

「や、やめろい」

「うへ、やめろ、リュートめ」


 二人とも照れてしまった。


「で、マルーンお前のスキルはどんな物なんだよ」

「こう、ぐりぐりっとしてドカーンってなるスキルだぞ」

「「「……」」」


 ちっとも解らない。


「スキルだけならA組に入れるって神父が言ってた」

「そんなにつええのか?」

「スキルはつええんだけど、私が馬鹿だから使いにくくてF組だってさ」


 強力なスキルでも、知性が低いと、命令も聞けないし、兵隊としては色々使いにくいのだろうね。


「よし、マルーンがいれば一勝は稼げそうだ。あとは俺が一勝、で、ジナンとマノリトが負けても二勝二敗、リュートの頑張りで勝利が決まるぜ」

「まあ、そうなれば決勝に行けますが、できますかねえ?」

「バーローやってみるまえから諦めんじゃねえよ」

「そりゃそうですが」

ご主人様(マイマスター)、放課後に裏庭で特訓いたしましょう」

「え、あ、うん」


 そうか特訓かあ。

 うーん。

 正直、面倒臭いが、やらないと駄目だろうなあ。

 ペルさんも張り切ってるし。

 カンパをマイタケさんに取られる訳にはいかないから頑張ろうかな。


「主様、がんばって~~」

「わかったよ」


 僕はカンパの頭をぐりぐりと撫でた。

 髪の毛が細くて感触が良いねえ。


「カンパちゃんをテイムしたから、ご主人様(マイマスター)のパラメーターが上がっているかもしれませんよ」

「ああ、そうだね。力と敏捷度とかが上がっていそうだね」

「私にも逆流してますから、やっぱりテイムって凄いですね」

「パラメーターが、上がる?」

「ええ、ご主人様(マイマスター)のテイムでは、奴隷(スレイブ)のパラメーターの三分の一ぐらいがご主人様(マイマスター)へ、ご主人様(マイマスター)のパラメーターの三分の一ぐらいが奴隷(スレイブ)に還流してきますよ」

「リュート、おまえ、幼稚舎に行って、千人ぐらい幼女をテイムしてこい」

「えー、嫌ですよカービン王子」


 何言ってるんだ、このチンピラ王子。


「なあなあ、もしかして、リュートにテイムされると……、知能も上がる?」

「え?」


 そりゃあ、知能も上がるだろうけど。


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― 新着の感想 ―
コラコラコラコラw 何を言ってるんだマルーンさんよw おつむが足りないと危なっかしいなあ。確かにスキルだけ強くても、ただこき使いたいとしか考えない奴らには持て余す人材か。 そこを教育するのが学校じゃな…
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