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23)婚約者はいつも、想っている sideユリウス 3

 キール殿に手紙(全て)を託し、リリアーヌの答え(反応)を知るまでの時間は永遠に続くかと思われた。

 報せを受けた母はお茶会を切り上げて帰宅し、父も仕事が手につかないと言うので、家族3人、客間でキール殿からの連絡を待った。

 この世の絶望を詰めこんだかのような部屋に、執事がキール殿からの手紙を持ってきたのは、キール殿が我が家を辞して1時間ほどしてからだった。


 “成功”

 彼からの手紙はただ一言で、宛先も差出人の名前もなかった。

 少しでも早く報せようとしてくれたのだろう。

 その一言は、福音かと思うほど神々しく、思わず涙が流れた。


 そしてその後リリアーヌからの手紙が届いたときは感情が高ぶり、部屋が秒でリリアーヌへの愛を綴った紙で埋まった。

 「さすがに処理が追いつかないので庭で読んでほしい」と使用人から懇願されてしまったが、それはリリアーヌが知る必要はない話だ。

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