杖選び完了
リオネは赤面のライリーンを前にして、悪戯を仕掛けるか、仕掛けまいか頭を駆け回った。
「どうしたらいいの?、なんか先生嬉しそうだし、これで悪戯仕掛けたらなんか悪いな」
「どうしたんだ?、リオネ」
「先生、ちょっと待ってください!!」
先生の手にある服を取り戻し、リオネは後ずさりながら自室に戻った。
それから数分後
「先生、改めてこれどうぞ」
「さっきはどうしたんだ」
「いえ、なんでもないのできにしないでください」
「そうか」
リオネは服をライリーンに手渡しした。
「あっありがとうなリオネ」
「はい、どういたしまして」
リオネは結局、悪戯用の服は渡さず、何も仕掛けられていない服を渡した。
しかし、先生は贈り物に弱いという欠点が知れたので、これからの悪戯に活かそうと
考えていた。
素材は木で、杖の形状は持ち手の部分は模様が施されており、先の部分は丸みのある円錐だ
った。
「おう、リオネさん、それに目を付けましたか?」
「いや、目を付けたってわけじゃないですけど・・・、何か普通の杖とは違うような・・」
グロインさんは優しく微笑み、先生と目を合わせた。
「ライリーンさん、これは運命と言ってよいのでは?」
先生は腕を組み、不敵な笑みでこちらを眺めている。
「いいんじゃないか、リオネ」
「いや、別にこれが欲しいってわけじゃないんですけど」
「そうなのか?、張り合いが無いな」
張り合い?どういう事だろう?。
「リオネさん?その杖が欲しくないんですか?」
「はい・・・・、他の杖とは違う感じがしたんですけど、身分不相応というか、私にはまだこ
れは早い気がするんです・・・」
私がそう言うと、グロインさんはまた優し微笑み、小刻みに首を縦に振った。
「そうですか、またこれも運命ですかね」
グロインさんの言葉には先生も首をかしげていた。
それから、私はその杖を丁寧に箱に戻して、残っている箱も全て見た。一応、Rodの杖は全
て見させてもらい、結果、店内に飾ってあったウィッチという杖を選び取り、リオネと名前を
掘っていただいた。
「グロインさん、ありがとうございます!!」
「はい、どういたしまして」
やった!!初めての自分の杖だ!!。名前も入れてもらったし大切にしよ。
「リオネさんが違うと感じた杖ですが、いつかでいいので貰っていただけないでしょうか?」
あの杖か。
「はい、わかりました。私があの杖に相応な魔法士になったらいずれ貰いに訪れます」
「ありがとうございます」
店長は深々と頭を下げた。
「リオネさん、あの杖の名前はユニヴェルズムと言うので、覚えておいてください」
「ユニヴェルズムですか・・、なんか凄そうですね」
私が店長との話を終えると、何故か先生が呵々と大笑した。
「あの杖に相応の魔法士か、それはまた随分と大変な話だぞ、リオネ」
なんか、嫌みのある感じがするな。腹立つ。けどなんで大変な話なのかな。
「リオネさん、私は気長に待っていますよ」
店長まで、私を馬鹿にしてる!?。まあいいや。
そして、私たちはRodを後にして、次は箒の専門店broomに向かった。
「リオネ、なぜその杖にしたんだ?」
「まあ、名前も気に入ったっていうのがあるんですけど、なんか好きなんですよね」
「なんだ、その理由」
寒い