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じゃくてーん!!

リオネ悪戯五個目


「今日はどうしようかな?」

 先生への悪戯を思案するのが、すっかり習慣となったリオネ。

 今日は相変わらず、草原に寝っ転がっていた。

「細かい悪戯連続でしたら、先生どうなるかな、よし今日はこれでいこう!」

 なにやら思い付いたようだ。

 日も暮れてきて、リオネは夕食の準備を始めた。

「今日は全て、ぬめぬめにしてやる」

 リオネは服の袖を捲り上げ、意気込むと。

「よし、箸もコップも皿も全部つるつるにしてやる」

 準備完了!!

「先生夕食ができましたー」

 リオネとライリーンは椅子に腰を下ろし。

「いただきます!!」

 ライリーンは、まずコップを持ち上げようとするが・・・

 ツルっ

「危ない危ない手が滑ってしまった」

 床に落ちかけたコップをなんとか魔法で割らずに済んだ。

もう一度、コップを持ち上げようとするが・・・

 ツルっ

 先程の繰り返し。

「なんだこのコップは」

 ライリーンはコップを別の物に取り換え、無事お茶を飲んだ。

 次は箸を掴もうとするが・・

 ツルっ・・

 皿を掴もうとするが・・

 ツルっ・・


次回まで続きます


トリアードさんはジャラジャラ鳴らしている皮袋を先生に手渡しした。

「先生それはなんですか?」

「ん?これか?これは金貨だ。魔法士協会は後進育成にも力を入れていてな、魔法士を育てた

者に対して報酬を支給するんだ」

 金貨!?まさか先生、私を魔法士にした目的は・・・。

「安心しろリオネ、私がお前を育てた理由の九割は金貨で一割はその金貨で飲み食いすること

だ」

 私は何を安心すればいいんだ、まあその方が先生っぽいけど。

「リオネ君、ライリーンはこう見えてもシャイな奴でな、恐らく本当の目的は別にあると思う

ぞ」

「トリアード、余計なこと言うなよ」

あっ、先生顔赤い。シャイって本当なのかな?

「よし、用事は済んだし、今から道具を買い揃えるぞリオネ」

 この人、逃げようとしてるな。そうはさせんぞ!!。

「トリアードさん!昔の先生の事知ってるんですか?」

「あぁ、知っているぞ」

 よしっ!、弱みを握るチャンスだ。

「是非!!教えてく・・だ・・・」

 あれ、喋れない。

「その話はまた今度で、またいつか会おうトリアード」

 この人、また私に魔法かけたな!!喋れないし、体が操られる。先生の弱点を掴むこの好機

を逃すわけにはいかない!!今までの修行の成果を見せてやる!!!。

 先生の進む方向に動く身体を抑えて、先生の魔法を掻き消そうとした。

「く・・・・そ・・・、わ・・た・・し・は」

「お!やるなリオネ、私の魔法に抗うとは成長したな、ならばもっと高位の魔法を味わせてや

ろう」

 私は負けない、私は負けない!!私はここで限界突破する・・ん・・・・・。

「ライリーン、弟子をあまりいじめるなよ」

「いじめてなどいない、修行の一環だ」

「まあいい、元気に過ごすんだぞ、あと、師匠期間が終了したからな、またノルマが始まるか

ら、界級魔法士として任務を果たしてくれよ」                       

「気が向いたらな」

「怠けるような事があれば、容赦なく報酬を減額していくからな」

「う・・、まあ頑張るとしよう」

 トリアードとライリーンの雑談が終わると、ライリーンは箒に腰かけ、かかしのように突っ

立っているリオネを浮遊させ、ベランダから飛び去って行った。

「よし、そろそろ戻してやるかな」

 !?

「ここどこ」 

 私、何があったの?トリアードさんから先生の弱点を聞き出すために、先生の魔法に抗って

そこから・・・・。

「リオネ、ここは魔法杖専門店Rodの前のカフェだ、お前の杖はここで選ぶぞ」

「いやいやいや、先生その前に私、なんでここにいるんですか!?」

「ん?あぁそれは私がお前を本部からここまで移動させたんだ」

「私、その時の記憶がないんですけど!?」

「それはな、私がリオネの思考を停止させたんだ」

 思考を停止?考えることを辞めさせたってこと?。

「そんな魔法一度も耳にしたことないんですけど」

「まあ、それは禁忌魔法だからな」

 きんき?禁忌!?この人、私に禁忌魔法をかけたのか?やばくない!!こんな危険人物野放

しにしてたらダメだって。

「人体に干渉する魔法も禁止なのに、更に禁忌魔法ってそのダブルパンチはしゃれになりませ

んよ!!」

「私は凄い魔法士だから、禁足事項は破っていいんだ、それより、今はお前の杖を選ぶんだぞ

ワクワクしないのか」

 この人、禁止って意味わかってるのかな?そんな特例絶対ないでしょ。

「ワクワクはしてますけど・・・」

「じゃー、早速店入るぞ」

リオネってどんな顔なのかな?

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