ペンネーム
私は家の重い扉を開いた。
「帰り、ルナ」と姉がエプロン姿で笑みを浮かべ出迎えてくれた。
「ただいま、お姉ちゃん」
学校どうだったっと姉は私に優しく問いただす。
「まだわからない、明日残酷さがわかると思う」
「まだわからないじゃない」と姉は少し不満そうに答えた。
「私、わかるんだ、この世界はもうイカれている、障害者は馬鹿にされいじめられる、そうゆう世界」
ルナと言って姉は私を優しく撫でてくれた。
「あなたを絶対幸せにしてくれる人が現れる、だから今は頑張りな」と優しい声は心の中まで響いてその手はとても暖かった。
「明日、編集者の人が漫画取りに来るよ」と姉は少し嬉しそうに言った。
姉は売れっ子の漫画家、私も将来は漫画家をめざしている。
「それでねルナの漫画を明日編集者の人たちに見せたいと思うんだけいい?」と姉は私に聞いてきた。
私はもちろん了解した、ここで大逆転を狙えるかもしれないと思ったのだ。
「明日私帰ってくるまで居てくれるかな、編集者の人」
「たぶん居てくれると思うよ、来るの昼の12時だし。」
「ちなみにペンネームは決めてるの?」と姉は楽しそうに聞いてきた。
「ペンネームは本名でいこうと思ってる」
姉は賛成してくれた、ほんとに嬉しかった、私は今日もこの世界に絶望を感じながら生きていく