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旅立ち

砂漠の街を一人の少年が早足で歩いている。時折、後ろを振り返ったり、左右をキョロキョロして警戒しているようだ。

頭には砂避けの布を巻いて、足にも砂が入らないように靴の上から布を巻いている。

小柄な少年は、待ち合わせの場所にいた少女に気づくと駆け寄って、二人で並んで歩き出した。


Γ昨日はありがとうございました。ミチル。」

Γん、いや、僕は何も…ごにょごにょ」


たくさんの露店が並ぶ通り。アクセサリー屋で少女が立ち止まる。


Γわあ、キレイ。」


少女がペンダントを手に取り、しげしげと眺めている。


Γこれ、すごくキレイ、見て…、ミチル?」


隣にいる少年は、じっとイヤリングを見ていた。


Γ可愛い…」

Γミチル?」


頬を紅く染めて、イヤリングを見つめる少年に、少女は違和感を覚えた。


***********


Γ…って、何やってんだ?」


いや、そこで乙女って変装してる意味があるのか?


高い時計台の屋根に寝そべり、一部始終を視ていたルーは、心の中でツッコんだ。

少年の格好をしたミヤコは、ルーが視ているのに気付いているのかどうか、イヤリングをうっとりと見つめていた。


蛍を見た夜、ルーは島を出ると告げた。翌朝、二人で旅に出た。

旅二日めの今。

初日にミヤコの取った行動、それは…


少年に化けて、ルーから逃げることだった。

次回、なりきりを楽しむ

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