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結婚式7(ルー視点)

Γ気に入らないな。」

Γお互い様でしょう。」


四人の魔法使いの紹介が終わり、遅めの昼食会となった。ミヤコは先に席につき、周りの者達と話をしている。

俺は朝から機嫌が良くない。あいつのせいではない。こんなに大勢の人間の視線にミヤコを晒すことが不快だ。黒髪黒い瞳の容姿だけでも目立つのに、俺の目がおかしくなければ誰の目にも彼女はかなり美しく映っているはずだ。

妻を称賛されるのは心地よい。だが、一部の男共の邪な心を拾うのはムカつく。

今日ほどではないだろうが、これから先ここに勤める限り、俺の気は休まらないだろう。


本当はミヤコを閉じ込めて、誰にも見せないようにしたい。幾度思ったか。だが、それをしないのはミヤコが俺のために必死だからだ。俺はミヤコがいれば十分だったのに、彼女は俺を世界中から守る気でいるらしい。

その想いに応えてやりたくて、俺はミヤコを最高の魔法使いとして認め、膝を折った。

誰かに服従するなど信じられないが、全く抵抗は無かった。


中庭へ続く窓を開けた部屋からは、がやがやと賑やかな声と暖かな風が流れている。部屋の外の廊下の途中で、俺はリュカに不快感を露にした。


俺が最も機嫌が良くないのは、こいつのせいだ。


Γ貴様、何を視た?」

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