時期:エンドウォール編 2-2の後。 『バルド・ブールアの逮捕』
金髪の少女に検問所を通る為の方法を説明した後、別れた。
心に満たされた安心感からほっと一息を吐く。
(さて、他の街に行こうかな)
次の旅路について考え込むと。
バルドに近づく衛兵が数人。
「バルド・ブールアさんですね」
「はい。そうですが」
問われた意図などを読み取ろうとせず、頷く。
「では。<マサリ>様の命令に従い、貴方を逮捕します」
「何でだよ!? 今回はまだ何もしていないよ! 過去の心当たりはあるけど!」
叫ぶバルドに対して、衛兵は何故かため息を吐く。
「貴方・・・・<マサリ>様に似せたいやらしい彫刻像を造りましたね?」
「そうだよ」
あっさりと認めた。
躊躇う暇も無く。
「前にもエロい彫刻像を造り上げて、<マサリ>様に怒られましたよね!? 何で懲りずやっているんですか!? 勝手に設置された村から苦情が来ていますよ! 『上手い過ぎて、逆に恥ずかしいからどっかに置いて欲しい』って」
「はっはっは。分かっていないなぁ。ああいう目を引く像の方がジャンダー教の評判を広まるんだよ! そうすれば、より多くの人が集まって、皆万歳! どうだい、いいことだろう!!」
両手を大きく広げて、熱論を衛兵にぶつける。
「それが駄目だってっつたんだろうが!!」
とうとう怒りが沸騰点に達した衛兵が『バルド・ブールアさんを逮捕せよ!』と命令を下す。
一斉に他の衛兵がバルドに飛び掛かり、捕らえる。
「おーい、僕の、言葉を、聞けぃぃぃぃ・・・・・」
こうして、バルド・ブールアは【エンド・ウォール】の牢獄所へ連行されましたとさ。