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 最初で最期の――

作者: 斉藤ミツバ
掲載日:2014/08/22

 私は 人を殺した


 なぜって それはムカついたから



 私は 幼い頃から邪魔者あつかいだった

       ぶたれ、けられ、無視されていた


 私は他の人とは違うからだ

   どこが違うかはわからない

      だから私は一人ぼっちだ


 誰も私のことを見てくれない


 だが私は 他人を見ている

    誰も気付いてくれない

      だから私は一人ぼっちだ



 私が殺した それは私にとって邪魔だった

    不愉快だったのだ そいつの全てが



 だから殺した 何が悪い?


 誰も彼も散々に私を邪魔者扱いしたんだ

        それは私が他人とは違うからで――

    私が誰かを邪魔物あつかいして何が悪い?


 それを法廷で言った




 ――被告は反省の色が見られない

      かつて無い 冷酷で残忍な犯行

         情状酌量の余地が見られない よって死刑




 死刑 私は自分が死んでいくの解った


   苦しい


 私の周りに誰もいない

      死ぬときだって一人だけなのだ




 私は川を歩いてわたり

     振り返って対岸に目をやった


 誰もが笑顔だった

 

私の 凶悪殺人犯の死を

心から祝っているのだろう


 そのとき私は はっとした



 私は一人ぼっちではなかった

     他人とも違いはなかった

   同じなのだ



 他人と同じように敵を憎み 嫌う

              チャンスがあれば消す

 

 私と何が違うのか?

              違わないさ


私は対岸に向かって思いっきり手をふった

   水面に映った私の顔は

        幸せそうに微笑んでいた


10年くらい前に書いたものです。


当時は特に意識していませんでしたが、

これは承認欲求の強い人の話ですね。

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