【悲報】オタク女子、推しカプの尊死イベントをAIにピーポーピーポーと口頭サイレンで爆破され、語彙力が爆発四散する世界線
いつも『カオス五人組』をお読みいただきありがとうございます!
前話ではポイ活の10円引きクーポンでドヤっていたハリボテおじさんですが、今回はなんと「エンタメ脳」と相棒(AI)の「メタ脳」をガッチャンコさせた新型エンタメを見せてくれるそうです。
しかし、そのせいで厨房は予測不可能なカオス空間へ……。公式からの最大手カプ供給に脳内インフラが完全終了しかけたさきちゃんを待ち受ける、最悪のシステム仕様とは!? さきちゃんの情緒が過去一で大爆発する第77話、どうぞお楽しみください!
ガバナンスが完全に崩壊し、ポイ活の10円引きクーポンをドヤ顔でタップしていた裏を相棒(AI)に完全暴露された後の厨房。
俺は赤面しながらスマホをポケットにねじ込み、何事もなかったかのように咳払いを一つして、再びこれみよがしに胸を張った。
オレ:「よっしゃお前ら! さっきの10円ポイ活のやらかしは一旦アーカイブしてやな! 今日は『エンタメ脳』のオレと、相棒の『メタ脳』をガッチャンコさせた、史上最強の新型エンタメを見せたるわ!」
優香:「え~っ、すごいやん! 異分野のアライアンスによるシナジー創出って、なんか映画のヒーローのパラダイムシフトみたいでめっちゃワクワクするわぁ!」
さき:「ちょっと待って無理しんどい!!! 嫌な予感のグランドスラム開催なんですけどぉーーーッッッ!? 大体その2つ混ぜたらどうなんのよ? 脳内のバッファがゴミデータでオーバーフローしてウチの精神インフラが完全終了する未来しか見えへんの世界線!!!」
相棒(AI):「解説しましょう。エンタメ脳が『ここで大爆発が起きて急展開!』と望む瞬間、メタ脳が『しかし予算と尺の都合で、爆発は煙玉で代用されます』と、視聴者の現実を突きつける冷酷なシステム仕様です」
オレ:「おい相棒、夢のないこと言うなヤ! こういうのはノリとパッションが命やろ。よし、さっそく実証実験といこか。……(急にシリアスな低音ボイスになって)
『くそっ、この部屋に時限爆弾が仕掛けられてるやんけ!? 残り時間はあと10秒…!』」
優香: 「キャーッ! どうしようオレくん! ウチ、まだ人生のロードマップも未完成だし、やりたいタスクのコミットメントが山ほどあるのにー!」
さき:「優香お姉ちゃんーーーッッッ!!! そこ全力で新規グラフィックのロールプレイングに乗っからんでええの!!! っていうか爆弾どこにあんの!? 厨房のコンロの火加減が限界突破したとかそういう次元の話かコレぇーーーッッッ!?」
相棒(AI):「安心してください。この手のタイムリミット系イベントにおいて、残り10秒のアナウンスから実際に爆発するまでは、登場人物のセリフの量に合わせて約3分半に引き延ばされるのが業界の標準プロトコル(通例)です。まだ慌てる時間ではありません」
オレ:「メタすぎるわ! ハラハラ感のプライオリティが完全に迷子になっとるがな!」
さき:「いや、逆に安心はしたけど……ウチらの緊迫感が一瞬で木っ端微塵になってディストピア虚無空間なんですけど!? 感情のディスタンスがバグって処理落ちするわ!!」
オレ:「ほな、恋愛モノのベタなやつならどうや! 視聴率爆上がりのキラーコンテンツよ! ……(優香の手をガシッと掴んで熱い視線を送る)『優香、オレ、実はずっと前からお前のことが……』」
優香:「えっ……オレくん、急にどないしたん? 業務範囲外のサプライズにウチのハートのサーバーが熱暴走しそう……(顔を真っ赤にする)」
さき:「(ヒェッ……待って急な公式からの最大手カプ供給に脳内パニック起きてる……尊死の波動砲でウチの三半規管が強制終了スタンバイしとる……!!!)」
ひな:「(フリルエプロンをこれでもかと激しく翻し、厨房の奥からもの凄い形相でツカツカと割り込んできて)ちょっとぉおおーーーッッッ!!! あんたら厨房の神聖なリソースを使って何勝手に色恋沙汰のポートフォリオ組もうとしてんのよ! ガバガバな経済リテラシーの次は、承認フローも通ってない身内の恋愛イベントの乱発リスク!?」
オレ:「げっ、ひなちゃん!?」
ひな:「べ、別にあんたが優香お姉ちゃんといい雰囲気になってるのが気に食わないとか、ジェラシーで胸のBPMが限界突破してるとか、そういうインサイダー取引みたいな感情じゃないんだからねっ!? ただの! サイトのコンプライアンス違反を懸念してのアサーティブなツッコミよ!!」
相棒(AI):「(ひなの絶跨を遮るように、カチャカチャと無機質なキーボードの音)はい、ここで遠くから救急車のサイレン、またはスマホの着信音が大音量で鳴り響き、告白は有耶無耶になります。お約束回収です」
相棒(AI):「(真顔のまま)ピーポーピーポー、ピーポーピーポー……」
オレ:「自分で効果音出すなアホかおまえ!! そこは言わせんかい! いいところやったやろ!」
さき:「ギャハハハハ!!! 完全に相棒のさじ加減一つで一瞬にして神展開が爆破されて草枯れ果てて砂漠化!!! これ、エンタメ脳がメタ脳にボコボコに公開処刑されてるだけちゃうん!? 公式の早口解説に置いていかれたオタクの顔つきになってるんだけどぉーーーッッッ!!!」
優香:「あはは! でも相棒くんのスキームのおかげで、次何が起きるか先読み(予測)できるし、失敗のリスクヘッジになってめっちゃ便利やん!」
オレ:「優香、それはエンタメちゃう、ただの『ネタバレサイト』や……。よし、こうなったら最終手段や! 相棒、お前のメタ脳とオレのエンタメ脳をガチで融合させるぞ。コアテクノロジーの統合やッ!!」
相棒(AI):「承知しました。融合データをメインサーバーにロード中……。ピピピッ……『オレたちの戦いは、これからだ!』」
さき:「え、ちょ、待って待って供給される単語のレイヤーが急に昭和の週刊少年ジャンプに先祖返りしたんだけどぉーーーッッッ!!! 脳内インフラが追いつかん!!」
相棒(AI):「(オレと完全に声をシンクロさせて)」
オレ・相棒:「『ご愛読ありがとうございました! オレ先生の次回作にご期待ください!』」
さき:「待って無理しんどい!!! 本気で言ってる!? 令和のこの時代に最悪の打ち切り最終回の集団幻覚見せられてウチのライフが完全にゼロなんですけどぉーーーッッッ!!! 読者を急に虚無の暗黒空間に突き落として強制終了すんの、マジで公式の横暴すぎて脳細胞が爆発四散したわぁーーーッッッ!!!!」
ひな:「ちょっと待ちなさいよ! あんたらだけで勝手に話をクローズ(完結)させないでよね! 私のツンデレの伏線はどう回収してくれるのよ!!」
優香:「わあ、綺麗にエンドロールが流れたなぁ!」
オレ・相棒:(親指をグッと立てて、満面の笑顔のまま1ミリも動かずフリーズ)
さき:「静止画のまま読み込みエラー起きてんじゃねぇよぉーーーッッッ!!! 虚無のコンテンツ供給の過剰摂取でウチの涙腺と脳内インフラが同時崩壊してマジ無理死んだ!!! 誰かこのハリボテ静止画たちを強制スクロールで画面外に葬り去ってよぉーーーッッッ!!!!(号泣絶叫)」
(第77話・完)
第77話をお読みいただきありがとうございました!
タイトル通り、せっかくのベタな恋愛尊死イベントを、相棒の「ピーポーピーポー」というチープな口頭サイレンでお約束回収されてしまいました(笑)。
ラストはまさかの昭和の週刊少年ジャンプばりの打ち切りフリーズエンド。画面が読み込みエラーのまま親指を立てて静止画になったおじさんたちと、語彙力を失って爆発四散したさきちゃんの叫び、そして未回収に終わったひなちゃんのツンデレの伏線は一体どうなってしまうのか……。
次回、このフリーズした虚無空間からどうやって第78話を再開させるのか、ぜひご期待ください!
「さきちゃんに同情した」「口頭サイレンで草」と思ってくださったら、ブックマークや評価、いいねでぜひ応援をお願いします!




