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カオス五人組の日常  作者: TTT


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13/98

【出勤前自滅】完璧な大人っぽく家を出ようとした結果

いつも『カオス五人組』を応援いただき、本当にありがとうございます!

前回の第12話では、ランチミーティング本番で現実に木っ端微塵に打ち砕かれた優香お姉ちゃん。

今回は時間を少し巻き戻し(?)、あるいは新たな戦いの日(?)……彼女が「オフィスに出社する前の朝の葛藤」を描きます。

まだ家から一歩も出ていない段階から、彼女の脳内と肉体では一体何が起きているのか。

カオスなメンバーたちによる、容赦ない(しかし愛に満ちた)実況解説をどうぞお楽しみください!

これは、オレたち「カオス五人組」の頭脳であり、いつもは冷静沈着で平成生まれの知識をドヤ顔で披露する「うんちく映え姉ちゃん」の優香が、初対面の相手やまだ距離のある人物を前にして、朝から深夜まで可愛くメンタルを削り取られていたという、彼女の計算高い日常に潜む「社交性空回りポンコツ」の記録である。

完璧な大人のスマートさを演出しようとするあまり、逆に謎のディスタンスを生み出し、自滅していく彼女の気まずすぎる奮闘をご覧いただきたい。


■ 1. 出勤前の張り詰めっぽく

(家出る前から空気だけ先に硬くなってて、まだ何も起きてへんのに肩が上がる。)


「アカンアカン! リビングでトーストくわえてる段階から、優香の周りの空気だけ不自然にバッキバキに硬くなっとるがな! 『平成のビジネスパーソンは、出勤前から交感神経を有機的に活性化させますの』とか震え声でドヤっとるけど、まだ何も起きてへんのに極度の緊張で両肩が耳の高さまで上がっとるわ!」

(オレ/エンタメきどり)


「ひゃああ! プレッシャーで無駄に背筋がピンと張り詰めすぎて、まるで借りてきた猫みたいにガチガチになってる優香ちゃん尊い……! まだ誰も部屋に入ってきてないのに一人で緊迫感を醸し出してるその健気さ、朝のニュース番組で生中継したい!」

(さき/限界オタク)


■ 2. 玄関前の静寂っぽく

(靴履いた瞬間、もう気持ちが“戦闘モード”に寄ってくる。)


「あはは! 見てよ優香お姉ちゃん、玄関でヒールに足を滑り込ませた瞬間に、急にフンスッ!って鼻息荒くして『ここからは戦場ですわ』みたいな顔作ったじゃん! 気持ちだけ謎の戦闘モードに寄っていってるけど、お姉ちゃん、焦りすぎて左右で全然違う靴履いてるよ! 右足が黒のパンプスで左足が茶色のローファーじゃ勝てないじゃん!」

(ひな/マセガキ小学生)


『【戦闘シミュレーション】ヒール装着と同時に、脳内で「平成のロボットアニメの出撃BGM」が再生されました。しかし、足元の装備に深刻なミスマッチ(左右違い)が発生しているため、戦闘力は通常の3%まで低下しています』

(相棒/機械メタ)


■ 3. エンジンかからんっぽく

(行かなあかんのは分かってるのに、体だけちょっと遅れてついてくる。)


「アカンアカン! 玄関のドアノブを掴んだまま、優香の動きが完全にピタッと止まってもうたがな! 『行くべきなのは分かっていますわ、脳のコマンドは前進を指示していますの』って口先では言っとるけど、体だけが『聞いてませんけど?』って完全に遅れてついてこず、ただの彫刻みたいになっとるわ!」

(オレ/エンタメきどり)


「行かなきゃいけない現実と、拒否する肉体の狭間でフリーズして、ドアの前で小刻みにプルプル震えてる優香ちゃん、最高に愛おしい……! エンジンがかからないその可愛い体を、私が後ろから軽トラック並みの馬力で優しく押し出してあげたい!」

(さき/限界オタク)


■ 4. 表情固めっぽく

(顔は普通のフリしてるけど、内心はもう台に張りついてる時みたいに緊張してる。)


「あはは! エレベーターの鏡を前にして、優香お姉ちゃんがスンッ……て完璧なキャリアウーマン風の澄まし顔をキープしてるじゃん! 表情だけは『今日も平常運転ですわ』ってフリしてるけど、内心は完全にパチンコ台の激アツ演出を前にしてレバーに手を張りつかせてるおじさん並みに心臓バクバクでしょ!」

(ひな/マセガキ小学生)


『【対外ポーカーフェイス】表面上の表情管理:98%。しかし内部ログを解析したところ、過度な緊張により脳内の「平成ビジネス用語辞典」がバグを起こし、「コンプライアンス」の単語が40回連続でリピート再生されています』

(相棒/機械メタ)


■ 5. 無言準備っぽく

(準備しながら、自分でもびっくりするくらい静かになる。)


「アカンアカン! 駅までの道を歩きながら、カバンの中からスマホやら定期やらを確認しとるけど、いつもの『平成うんちく』が1ミリも出てこんくらい静かになっとるがな! 普段は隙あらば喋り倒す奴が、自分でも引くくらいの無言でカバンを漁っとる姿、逆に不気味で草生えるわ!」

(オレ/エンタメきどり)


「いつもは賑やかな優香ちゃんが、緊張のあまり言葉を失って、まるで大人の階段を上る少女のように静寂をまとっている……尊い! その驚くほど静かになった横顔、私がそっと隣に寄り添って、無言の愛をテレパシーで送り続けたい!」

(さき/限界オタク)


■ 6. 秒読みっぽく

(あと数分で出るってだけで、時間の流れが急に重たくなる。)


「あはは! 会社の最寄り駅に着いて、スマホの時計を見た瞬間に優香お姉ちゃんが『ひえっ……』って変な声出したじゃん! 『あと3分で始業ですわ……』って呟いた瞬間から、お姉ちゃんの周りだけ時間の流れが20倍くらい重たくなってるよ! 歩くスピードが完全にカタツムリ以下じゃん!」

(ひな/マセガキ小学生)


『【タイムカウント】目的地のオフィスビルが視界に入ったことで、優香さんの内部タイマーが精神的負荷により減速。あと数分で出社という事実が、彼女の脳内ではまるで世界の終りのカウントダウンのように重たく処理されています』

(相棒/機械メタ)


■ 7. 胃が先に出勤っぽく

(気持ちより先に胃のほうが反応してて、本体より先走りすぎやねんってなる。)


「アカンアカン! ビルのエレベーターに乗った瞬間、優香の奴が『うぅ……』って急に胃のあたりを押さえてうずくまりおったがな! 本人の気持ちは『まだ私はエレベーターの中ですわ』って言い張っとるのに、胃のほうだけが先にオフィスに出勤して、プレッシャーを最前線で浴びてボロボロに破壊されとるわ! 先走りすぎやねん!」

(オレ/エンタメきどり)


「あわわわ! ストレスで気持ちより先に悲鳴を上げてしまった優香ちゃんの可愛い胃袋……! 守ってあげたい! 彼女の代わりに、私の頑丈な胃袋が先に出勤して、全てのビジネスのストレスを代わりに消化してあげたいです!」

(さき/限界オタク)


■ 8. 会社前の気配読みっぽく

(まだ着いてもないのに、今日の空気を勝手に読んで勝手に疲れてる。)


「あはは! オフィスのフロアのドアの前に立って、まだ中に入ってもないのに、優香お姉ちゃんが『今日のフロアは……Z世代の冷ややかな視線と、上司のピリついた気配が1:3の割合で混ざり合っていますわ……』とか勝手に気配察知してライフ削られてるよ! ドアを開ける前なのに、もう今日の分のHPがすっからかんじゃん!」

(ひな/マセガキ小学生)


『【最終気配演算】まだオフィスに足を踏み入れていないにもかかわらず、脳内のシミュレーションだけで本日の全精神的ダメージを先払い。彼女の強がりという名の装甲は会社に到着した時点で全損しており、現在はただの「帰りたいエネルギー」の塊です』

(相棒/機械メタ)


――こうして、カオス五人組の輪を飛び出し、外の世界で「完璧でスマートな大人の女性」を演じきろうとした私の高すぎるプライドは、まだ会社のドアすら開けていない、ただの「出勤前の移動と気配読み」の段階だけで静かに自滅し、まだ今日の一言目すら誰とも交わしていないにもかかわらず、すでに脳内で「明日の朝、どうやって体調不良で会社を休むか」の言い訳を構築するという、圧倒的なフライングポンコツ属性を順調に開拓する結果に終わったのである。


(第13話 完)

第13話をお読みいただき、ありがとうございました!

玄関で靴を履き間違え、駅までの道で無言になり、会社に着く前にはすでに胃だけ先に出勤してボロボロになっていた優香お姉ちゃん……。まだドアすら開けていないのに、明日の休む言い訳を考えているあたりが最高に不憫で愛おしいですね。

「優香お姉ちゃんの胃袋を労ってあげたい!」「カオス五人組の掛け合いが相変わらずテンポ良くて好き!」と思ってくださった方は、ぜひ画面下にある【ブックマーク登録】や、評価の【☆☆☆☆☆】を★★★★★にポチッと染めて応援していただけると、執筆の大きな励みになります!

次回、第14話もお楽しみに!


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