日常①
普通の日常(?)
ピピピピ、ピピピと一定間隔の生気のこもっていない機会音で目が覚める。
昨夜見ていた夢が思い出せそうで思い出せない。夢を見ている様なそんな頭の中だった。行かなきゃいけない場所があるようなやらなきゃいけないことがあるような会わなきゃいけない人がいるようなそんな気がする。
目覚まし時計を止めて起き上がった。
登校の時間はとても好きだ。自然を感じられるとても静かな時間だから。通学路の橋の上からは山が見えたり川が見えたりする。頑張って生きているのは人だけじゃないと励ましをもらう。凛とした佇まいで川の中にいる鶴が徐に飛び立った。その奥には透き通った青空が見えた。それをみて学校へと急いだ。
学校ではクラスメイトは優しくしてくれ、友達もいる。担任の先生も生徒思いの良い先生だ。ただ誰も僕のことを理解してはいない。幸せな人の日常を壊さないようにそっと自分自身を取り繕う。きっと誰もこの苦しみはわからない。イベントごとはとても苦手だ。スマートフォンを持っていない僕にはクラスLINEに入ることができないからだ。スムーズな進行の妨げになっている。そして先生はいつまで経っても僕の問題に気づかない、もしくは無視している。毎回イベントごとになるとどこか気まずい雰囲気になる。それがたまらなく嫌だった。
下校の時間はとても嫌いだ。家になんか帰りたくなかった。だから出来るだけ学校の図書館で時間潰した。だけどその時間は来てしまう。橋の上から見る景色はもう真っ暗で澱んだ闇が空を覆っていた。矛盾していると理解しながらも家へと向かう歩みを早めた。
家には、両親と兄の3人がいる。その事実だけでたまらなく嫌だった。
- [ ] 少し昔の話をしようと思う。物心つく前から父親に殴られていた。でもそれは教育の一環で愛だったはずだ。歳を重ねるごとに教育は増えていった。普通がわからなくなっていた。きっとみんなもこういう経験をしているんだと思っていた。それがおかしいと気づいたのは少し前だった。母親は僕のことを愛してはいないのだろうとよく知っていた。優先順位が明らかであった。父を第一に兄、僕と優劣をつけられていた。また仕事のストレスをよく八つ当たりされていた。精神的にとても辛かった。
- [ ] 兄は自分勝手な人だった。僕の家には元々小さなルールがあった。それを悉く破りルールがより強固になり僕の自由の羽さえも蝕んだ。家を出るには許可が必要になり、スマートフォンの使用は大学生からになり他の人のようには使うことのできない帰りを知らせ、子供の生活をコントロールするためのものになっていた。兄はそれでも穴を掻い潜って自分でスマーとフォンを買い昼夜隠れて使用していた。こうして全ての不幸は僕に降りかかることになった。3人は幸せそうだった。アルバイトをしだしたらそのお金は僕のお金になると思っていたがそうはならなかった。生きるのが辛い助けて欲しいと僕は確かに叫んでいる。
拙い文章でごめんなさい。