表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/54

第四十五話 「逆打ち」

挿絵(By みてみん)


"ガターーーーーーーーーンッッ!!


「な、何だ!?」


「あ、あそこっ!」


"ギィ...."


「あ、あれ、カードルームの...!」


「・・・・!」


シアターホールの隣、


イの推理によって


今回のオーシャニア・クルーズ内で起きた


連続殺人事件の犯人だと名指しされた鮎人を


閉じ込めていた筈のカードルームの扉が、


派手な音を上げ開いたのを見て


ステージ上に集まっていた


全員の視線が扉に釘付けになる!


「あ、あれ--------!


「・・・・!」


"ダッ!"


「あ、イ---------っ!」


「(・・・・!?)」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「な、何だ・・・?」


"ギィ...."


ホール内にいた全員が突然開いたカードルームの


扉の前に集まると、その扉の中から


つい今までステージ上で全員に事件の


状況を伝えていたイが出て来る


「あ、鮎人はいたのかっ!?」


"ガバッ"


「・・・いや、中には、


 誰もいませんでしたね...っ!」


「そ、そんな....」


"ギィィィィ...


部屋の扉が突然開いた事にホール内の全員は


その扉の内側、カードルームの中へと


慎重に入って行くが、そこには


自分達がこの部屋に閉じ込めていた筈の


"並河 鮎人"の姿がどこにも見えない


「ど、どこに行ったんだ....っ?」


「(・・・・)


 知りませんよ・・・っ!」


「し、知らないって...」


何故かあせりを感じている様な態度で


部屋の中から出て来たイの言葉を聞いて、


孫はイの両肩を掴んでいた手を外し


地面にへたり込む


「じゃ、じゃあ、鮎人は--------


"ジジッ!"


「!?」


「・--------- ッ!?」


「皆さん---------....


"ジジジッ!"


「あ、鮎人っ!?」


「な、何で---------」


"ジジッ---------"


シアターホールの隅に設置された


スピーカーの中から突然声が聞こえ、


カードルームの扉の前に立っていた


スタッフ達が暗がりの中から


ステージの方に向かって振り返ると、


そのステージの上に先程まで


カードルームに閉じ込められていた筈の


"並河 鮎人"


が頭上から降り注ぐ照明の光に照らされながら


ステージ上に立然と立っている姿が見える


「あ、鮎人.....!」


「な、何で--------っ!?」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ