表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/54

第四十一話 「こころ」

挿絵(By みてみん)


「(・・・・)」


"おそらく、犯人はイ"


「(・・・実際に犯行を行っていない俺を


  犯人に仕立て上げるって事は、


まず間違いなく、イが


  犯人何だろう....)」


「・・・・」


"ガタッ"


鮎人は、カードルームの中で


部屋の隅に転がっていた先程自分を縛り付けていた


椅子を立てると、その椅子の上に座り直し


外から聞こえて来るイの言葉に耳を傾ける


【・・・だから、鮎人に


 事務所を任せるんじゃなくて


もっとそれとは"別の"信頼できる人間に


事務所を任せた方が....】


【確かに、その通りかも知れない-----....】


「(イ....)」


【孫さん、鮎人ばっかりに


 仕事を任せるんじゃなくて


他にもいい人間がいるでしょう!?】


【そうだな、イ-------】


「(・・・・・)」


外から聞こえて来るイ、そして事務所の代表である


孫のやり取りを聞いて、鮎人は何となく、


イが何をしようとしているのか


分かってきた気がする


【・・・鮎人、俺達は年も近いし、


ある程度このRS事務所で


 孫さんの信頼も得ている....】


【まあ、そうかも知れないな....】


【言ったら、俺達は"ライバル"みたいな物だ。


二人でこの事務所をデカくしようぜっ!】


【・・・・】


よくは分からないが、今外から聞こえて来る


イの口振り。


「(多分、イは俺を犯人に仕立て上げる事で


事務所内での自分の立場みたいな物を


  上げようとしているみたいだ....)」


【でも、鮎人がいなくなったら


 他のアイドルの管理は誰がするんだ?】


【孫さん....その事なら心配ないですよ】


【イ・・・】


「(多分、イは俺を犯人に仕立て上げる事で


事務所内での俺が今やってる仕事を


  奪うつもりなんじゃないか....?)」


【事務所にいるスタッフは鮎人だけじゃない


例えば、ほら、今ここに....】


「(・・・・)」


外から聞こえて来る声を聞きながら


「("イ"が犯人-------?)」


鮎人は、今自分が何をすべきかを考えていた....

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ