表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/54

第十三話 「確信」

挿絵(By みてみん)


「・・・・」


「おいっ! 何のつもりだ!?」


「私達を呼び出したのは鮎人、アナタなの!?」


「・・・・」


"トンッ トンッ トンッ トンッ------...


「・・・・・!」


ゴーグルをはめた鮎人は、ステージの下にいる


暗い、椅子が百以上並んだ場所の中央付近にいる


RS事務所の人影を確認すると、


そのままステージの端の階段を降り


その座席の中央付近まで歩き出す-------


「な、何だ、それ?」


「今どういう状況か分かってるの!?


 鮎人くん!?」


「------ええ、分かってます」


暗がりの中、集まった全員の所まで


鮎人が歩み寄って行くと、


その輪の中に居た事務所の副社長、


今は新人アイドルである


指々首 咲茉


のマネージャーをしている


小澤 恵理が何故かゴーグルを掛けている鮎人に


叱責(しっせき)する様な声を上げるが、鮎人は


暗さの中ではっきりと顔が見えない


小澤の言葉を無視して、静かに


ステージからシアターホールの


中央付近に向かって歩いて行く...


「な、何だ、その恰好?


 何でゴーグルなんかしてるんだ?


 -------うっ、うわっ」


「・・・大丈夫ですか? 原さん?」


ステージの下には明かりが殆ど無いせいか、


事務所のスタッフの一人が鮎人に向かって


驚いて駆け寄ろうとするが


視界が悪いせいか座席の端に


(つまず)き軽くよろける


「こんな場所に集まったら


危ないんじゃないの...?」


「・・・・」


「鮎人さん------....」


「(・・・・)」


「お、おい・・・・」


「俺-------」


「??」


何の返事も返さない鮎人に


集まった全員が不審な目を向けていると、


ステージと事務所のスタッフの間を歩いていた


鮎人が(うつむ)きながら立ち止まる


「....俺.....」


「な、何だ?」


「何?」


「・・・・・」


鮎人は、暗い、シアターホールの中央部で


ゴーグルを掛けたまま


この場所に集まった全員を確認すると、


顔をゆっくりと上げこの場に集まった


RS事務所全員を見据える


「俺、"犯人"が分かりました--------」


「は、犯人が?」


「お、おい-------」


「(---------....)」


"ジジ-----------

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ