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女生徒  作者: ひらけるい
17/24

十七

温度のない微笑みです。

私の反応をただ眺めていると分かります。

そこに感情はあるのでしょうか。

気になります。

これは理性と言えるのでしょうか。

理性的に私の反応を観察している、と捉えていいのでしょうか。

それにしては何か不穏なものを感じずにはいられません。

「綿貫さん、夏休みの数学の補習授業、必ず参加してくださいね」

源城先生は笑みを消し、事務的に言い放ちました。

さらに血の気が引きます。

「……は、い……」

恥ずかしさと悔しさと怒りが代わる代わる私の全身に浴びせかけられているようです。

橋口さんが驚いたように私を振り返って見ています。

頬に血の気が集まり、今すぐ机に突っ伏したい衝動をプリーツのスカート越しに太ももを両手で握り締め、なんとか堪えました。


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