15/24
十五
夜明けと夜の間に目が覚めました。
何も聴こえないこの時間は閉じ込められているようで、学校に行くことや、明日を始めることもしなくていいような許しを得ているような気がします。
姉さんに会いたい。
もっとそばに居たかった。
同じ大学を目指してもう一度頑張るには、私は私を信じられなくなっています。
なのに、涙や願望はどうして止まらないのでしょうか。
だらだらと目尻から垂れ続ける涙。
胸が張り裂けそうな自分への後悔。
もう、どうしたらいいのか分かりません。
夜明けの気配が近づいてくると、私はいつの間にかまた眠っていました。




