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姫騎士の蟠(わだかま)りごと  作者: 稲咲心
流国編
1/21

序章

ラトゥーとほぼ同じくらいの大きさの国土を持つ流国について、最初に聞いた話で一番印象深かったのは、後宮という仕組みだった。


「へえ~」


姫騎士だったベルヌーイはまだ15歳だった。


「すごいね。4人の女性をトップに」


「その下に9人、さらに下に27人、さらにさらに下に81人、合計121人!奥さんだけでだよ!」


様々な職業が書かれた資料を見ながら、ベルヌーイは想像を膨らませる。


「その時々の王さまによるけれど」


分厚い本のページをみながら補足説明してくれたのは、当時皇太女だったオレオ姫で、


「最大規模時は数千人になるそうよ」


「ええええええ ?!」


まだ王子だったオリフィスがいつものように邪魔しに来てて、大声で叫んだ。


「…」


オレオ姫が両耳を塞いで兄のオリフィスを睨む。


「あ。オリフィス、うらやましーんでしょー、や~らし~」


ベルヌーイがオリフィスをからかうと、


「なっ!わけないだろっ」


オリフィスとベルヌーイがじゃれあい始める。


はっきり、小学生か。あんたたちは!と何度も注意するが、次の日には忘れてまた同じことをしているので、


オレオ姫は無視して、資料の内容をチェックする。

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