030:月下の湯浴み
お風呂回です。若干、百合っぽいというかレズっぽい描写があります。
月が見下ろす露天の湯。
カイム・アウルーラの北住宅街の外れ。
街を囲う外壁に隣接した大衆温泉浴場『鴉の濡れ場』。
カイム・アウルーラの貴族用入り口とまで言われる北門の近くにありながら、貴族も平民も問わず絶えず訪れる人気の浴場だ。
常濡れの森海で濡れ濡れのドロドロになってしまった二人は、工房で着替えを手に取ると、その足でここへとやってきた。
浴場へと着く頃には、空には月が昇っている。なので、時間的にはちょうど良かったのかもしれない。
そんな月が見守る浴場で――
「それで、泥だらけになりながら逃げて来たのね」
二人の話を聞き終えたカルーアが、ケラケラと笑った。
たまたま浴場で出会った彼女が二人の泥だらけっぷり興味を持って聞いてきたので、話をしたらこれである。
石造りの池のような大きな浴場。
その湯船の所々に大岩が点在していて、カルーアはその一つに背を預けて笑っている。
そんな彼女の様子に、ユノは口を尖らせた。
「泥だらけになったコトのトドメはユズリハのせいよ」
「いや、うん。あれは悪かったって。何度も謝ってるでしょ?」
『濡れ沈む遺口』から飛び出して森を走ってる途中のことだ。
もうツリーピオは追って来ないと安堵したユズリハが、迂闊にも木の根っこに足を取られてしまったのである。
それはもう、盛大にすっ転んだ。当然、抱いていたユノも巻き添えだ。
突然宙に放り投げられたユノは、それでも空中で何とか姿勢を整えて、足下から地面に着地した。そして着地は成功した。成功したのだが――
「着地地点が深い水たまりってのは最悪だったわ」
「うん。偶然ってすごいよね」
「反省してないでしょ!?」
「する必要ないしッ! そもそもユノがツリーピオに見惚れたのが悪いんじゃない!」
「あんな素敵な子を見かけたら、見惚れるに決まってるじゃないのッ!」
「開き直るのッ!?」
水しぶきをたてながら、思わずユズリハが立ち上がった。
「何よッ、文句あるッ!?」
それに対するように、ユノも水しぶきを立てて立ち上がる。
二人とも、その高低差の少ない身体に沿って伝たい落ちていく雫が、夜気で冷めるのも気にせずに睨みあう。
「やめなさいって、二人とも」
子供のケンカ同然のそれを見ながら、カルーアは嘆息して立ち上がった。
「ここにいるのは私達だけじゃないのよ。子供じゃないんだから、分かるでしょ?」
二人を叱りながら、カルーアは胸中で苦笑する。この言い方そのものが、子供を叱る保護者のようだ、と。
「あ――うん、ちょっと大声出し過ぎた」
気を改めるように、湯船にゆっくりと腰を下ろすユズリハ。
それに対して――
「あたしはそもそもまだ未成年の子供ですよー、だ」
ユノは湯船に口元まで沈んで、ぶくぶくと何か言っている。
それを見ながら、カルーアはほう――と息を吐く。
とりあえず、何事もなくケンカが終わってよかった。そう安堵していると、ユズリハがカルーアを呼んだ。
「ところで、カルーア」
「なに、ユズちゃん?」
カルーアを見上げながら、ユズリハが艶やかな笑みを浮かべる。
同性のカルーアすらもドキリとするような、妖艶な表情だ。ユズリハの年齢よりだいぶ幼く見える姿とは真逆の、あるいは年相応の大人の笑み。
そのケの全くないカルーアですら、ユズリハのその見た目と今の表情のギャップには背徳感が掻き立てられてしまう危険な顔。
このまま自分はユズリハに、アイスキャンディーか何かのように舐め溶かされてしまうのではないだろうか――そんな危惧すら覚え、ドギマギしていると、
「その立ち姿、なかなか艶っぽいよ?」
いつもの口調で、そんなことを言ってきた。
「え?」
思わず正気に戻り、カルーアは自分を見下ろす。
カルーアは二人のように素のまま立ち上がらず、タオルで前を隠している。その濡れたタオルが身体に張り付き、曲線を強調していた。それがかえって、彼女の姿を扇情的に見せてしまう。
「っっっっっっ!?」
カルーアはそれに気がつくと、顔を真っ赤にして慌てて湯船の中へ腰をおろした。
そんなカルーアの様子に、ユズリハはいたずらを思いついた猫のような顔をする。
ユズリハは、カルーアにしなだれるように絡みつくようにもたれ掛かりながら、耳元で囁いた。
「意中の相手がいるならその姿で迫ればイチコロだよ?」
「~~~~~~ッ!?」
ますます、カルーアの顔が赤くなる。
今のカルーアに意中の相手は居ないものの、ユズリハの声色は、居ないはずの意中の異性を想像させた。そこから、自分がこの格好で相手に迫るシチュエーションまで想起させる。
「その魅力的な身体なら、どんな人でもオトせると思うよ?」
背筋を震わせる囁きが、自分をその気にさせていく。
高鳴る鼓動に合わせて、呼吸も荒くなっていく。
その吐息の一つ一つがユズリハの囁きと同じくらいの艶を帯びていくような錯覚を覚える。
「何なら、私が手ほどきを……」
そう言って、ユズリハがカルーアの太股へ手を這わせ始めた時――
「やめなさい」
スパンと、ユノの手刀がユズリハの脳天に落ちた。
「あ痛っ!?」
一瞬で、ユズリハの纏っていた妖艶な空気が霧散する。
「てい!」
ついでばかりに、ユノはカルーアにも手刀を落とした。
「いたっ!?」
「カルーア、目は覚めた?」
「えーっと……」
カルーアはぱちくりと、目を瞬かせる。
「コイツに何を囁かれてたのか知らないけど、呼吸荒くしてたわよ?」
「――――ッ」
朱を帯びている顔を殊更に赤くして、カルーアはうつむいた。
「ユズリハ。カルーアに手を出したらマスターの鉄拳が飛んでくるわよ?」
「いやー……ユノ相手だとこういういたずら出来ないから、つい」
チロリと悪びれもなく舌を出すユズリハに、ユノは何ともなしに訊ねた。
「……ちなみに、好奇心で聞くけど、何であたし相手だと出来ないわけ?」
「だってユノって、異性でも同性でも、そもそも他人をそういう対象に見ないでしょ?」
「そういう対象ってどういうコトよ?」
「ほら、語るに落ちてる」
「意味がわからないわ」
眉間に皺をよせてうめくユノを見ながら、ユズリハはやれやれと肩を竦める。
そこへ、新しい声が加わった。
「まずはユノ嬢の情緒を鍛えるところから必要なんじゃないのかい、先生?」
声を掛けてきたのは長身の女性だ。
鮮やかな金の髪は、濡れてことさらに煌めきを放ち、鮮烈なまでに赤く輝く瞳は、普段の鋭さはなりを潜め、今はユズリハとユノを見ながら楽しげに歪めている。
大柄な女性であるが、その体躯にあった均整のとれた体つきをしていた。体中のあちこちに傷跡が残っているが、それ以外の部分の肌の色艶と張りは、手入れを欠かしていないことを伺わせる。
彼女から放たれる凄みと妖艶さは、ただ立っているだけで、周囲を圧倒するかのようだ。
「あ、やっぱりマリーさんもそう思います?」
だがそんな凄みも妖艶さも気にしていないかのように、ユズリハは笑う。
「ああ。だが、以前に比べれば随分と良くなっていると思うがな」
ユズリハがマリーと呼ぶ女性――彼女はマリー・ゴールデンベリィ。東の帝王カーネイリと対をなす、西の女帝だ。
カイム・アウルーラに存在する娼館の多くの元締めであり、男のみならず女すら魅了してのける。
本当か嘘か、本人曰く――若い頃はその美貌で某国を傾かせたことがあるという、自称本物の傾国の美女。
「マリーさん、すごい……」
実際、孔雀の冠亭で何度も顔を合わせているはずのカルーアも、彼女の裸体に魅入っていた。
「ふっ、カルーアにそう言われると、悪い気はしないな」
カルーアとは一周り――いや二周り近く歳が離れているはずなのに、まったく見劣りしない自身の肉体を撫でながら、マリーが笑う。
「ほんと、だからイヤなのよ。マリーと一緒にお風呂入るの。絶対に見劣りしちゃうんだもの」
そしてもう一人。マリーとともにお風呂へと入ってきた女性がいた。
「二つ程度しか歳が違わないはずなのに、圧倒的な敗北感を感じちゃうのよね。マリーと一緒だと……」
愚痴るように嘆息しているが、彼女とて負けているというほどではない。
栗色の髪に、大きめの赤い瞳。
若い頃は綿毛人をして世界中を旅していたというだけあって、彼女――ネリィ・レッド・クレマチラスの身体は引き締まっている。
最近はデスクワークばかりだと嘆いているわりには、鈍っている様子は感じられない若々しい身体だ。
どことなく、ユノが歳を取ったらこうなるのでは――と思わせる雰囲気がある。
「ネリィさんもご一緒でしたか」
「ええ。カルーアさんもユズリハさんも、ご無沙汰してるわね。
それと――」
ネリィとユノの視線が交差する。
同時に――ユノが、ぷいっと視線を逸らした。
それに、ネリィは寂しげな笑みを浮かべて、小さく肩を竦める。
「あの、ユノちゃんとネリィさんって……」
二人の雰囲気が気になるのだろう。カルーアがマリーに小声で訊ねた。
それに、マリーは苦笑しながら答える。
「仲は悪くないさね。
似たもの同士で、互いに意地っ張りで、だがまぁ……なんだ。ある時から続いてるケンカとも言えない微妙な空気が――七年くらいか? 続いてるようでな」
「もしかして、お互いに色々と言いたいコトがあるのに、そのままって関係?」
「その通りだ先生。そのクセ、互いに互いを嫌いになれないものだから、顔を合わせるたびにこういう空気になる」
なんて面倒な――と、ユズリハとカルーアが何とも言えない顔をする。
七年近くこの調子とは、なんと気の長い意地っ張りどもか。
「仕事で顔を合わせる時は、恐るべき速度と的確なやりとりで、他を置いてきぼりにしかねないほどテキパキ進むので、見ていて面白い」
マリーがそう告げたあとで、大仰に肩を竦めた。
「それが、日常でも発揮できれば仲直りなどすぐできそうなのだがな」
「それが出来たら苦労しないわ、マリー」
「それが出来たら苦労しないわ、ミス・ゴールド」
二人が同時に口を尖らす。
そっくりな仕草で、そっくりな顔で、似たような言葉を口にするユノとネリィに、マリーは思わず吹き出した。
「あっはっはっは! まったく、とっとと仲直りしてしまえと言うんだ」
「別にケンカしてるわけじゃないのよ」
「ええ。ただ単に顔を合わせ辛いだけよ、お互いに」
マリーに対して、二人は息ぴったりに反論する。
その様子に、ユズリハとカルーアは何かに気がついた。
「あれ……もしかして……」
「ストップだユズリハ先生。公然の秘密というやつでな。表向きはトップシークレットさね」
「なるほど」
「カルーアも、そういうコトにしておいておくれよ」
「はい。わかりました」
ユズリハとカルーアの返事に満足げにうなずいて、マリーはネリィの横へと移動する。
ほっぺたを膨らませて、よそよそしくそっぽを向いているネリィに、彼女は横から抱きついた。
「そういう妙な子供っぽさは、今も変わっていないのだなネリィ」
「マリー。こうやって抱きつくのやめてと昔から言ってるでしょう?」
「良いじゃないか。綿毛人だった頃と違い、今はこういう場でなければ、お前の横にいるコトすら出来ないのだからな」
「それはそうだけど」
二人の表向きの立場は、西裏街のトップと、行政局の局員。実は友人同士であるという事情を知らぬ者から見たら、あまり良い印象を持たれないだろう。
ここ――烏の濡れ場のような、表裏身分問わず人が来て、裸で顔を合わせるような場所でない限り、二人は顔を合わせることすら避けるのだ。
服も脱ぎ、メイクもしていないのだから、相手が誰だか分からなかった――ある意味で、そんな言い訳が通用する場所がここなのである。
「それに、お前のプライベートはサルタンが占領してるからな。チャンスは今くらいしかない」
冗談めかしてそう口にするマリーに、ネリィはやれやれといった様子で肩を竦めた。
どことなく馴れた様子なので、こういうことをされるのも初めてではないのだろう。
「ああ――そうだ、ネリィ。それにユノ嬢とユズリハ先生も耳に入れておいてくれ。カルーアも気にしておいた方がいいかもしれないな」
ネリィにしなだれるように抱きついたまま、マリーは声だけ真面目な色を滲ませる。
周囲の様子を見、聞き耳を立ててそうな者がいないのを確認してから、マリーが口を開く。
「グラジの連中――正直、目障りになってきた」
目を眇めながらマリーが口にする言葉に、ユノたちはそれぞれに反応をしてみせるが、考えていることはだいたい同じだ。
ようするに――ああ、裏街の人たちも腹に据えかねてるんだな……である。
「グラジの騎士に偉そうな態度を取る人は多いのは分かってたけれど、今回の共修騎士はちょっと目に余るのよね。
綿毛人協会を筆頭に、いくつかのところから、話は上がってきてるわ」
「でも、行政局から直接文句付けても、聞くような連中じゃないでしょ?」
「ええ。ユノの言う通りよ」
うなずいて嘆息するネリィからは疲れが見える。
相当、対応に苦慮しているのだろう。
「カルーアは、お店大丈夫?」
「知り合った騎士の方は、とても良い人で、その人が連れてくる人たちはみんな良い人だったわ」
ユズリハに問われて、カルーアはうなずく。
それに、マリーが意外そうに声をあげた。
「まともな連中もいたのだな」
「共修騎士のお守りをしてる護衛隊の連中は、結構まともみたいよ?」
「ふむ。任務で滞在中に、娼館で女遊びしない程度には良識があるわけか」
皮肉たっぷりにそう言う辺りに、マリーの苛立ちが見てとれる。
「ユノ、ツリーピオとか遺跡の話……ネリィさんとマリーさんに報告しておいた方が良くない?」
そう言いながらユズリハが、ユノに抱きつく。
「自然な流れに見せかけて抱きつくな」
それを乱暴に引っ剥がしながらも、確かに報告は必要だろうと、ユノはネリィへと視線を向ける。
「マリーさんが羨ましい」
「気長にがんばってくれ先生」
よく分からないやりとりをしているユズリハとマリーは無視して、ユノは遺跡の話をネリィへと報告する。
報告を聞き終えると、ネリィとマリーは難しい顔を浮かべた。
「お風呂で聞きたい話じゃなかったわね」
「同感だ。だが……サイーニャが持ってきた話と合わせると、最悪は想定しておくべきか」
「そうね。行政局にも、フォーゲルさんから情報が来てるしね」
遺跡の謎を解かれ、封印が解けたらどうなるかは分からない。
もしかしたら、カイム・アウルーラの街が滅びる可能性だってある。
だが、グラジの騎士たちは、そんなもの気にしないで調査を続けることだろう。
護衛隊の良識に頼りたいものの、遺跡の調査を止めるまでのチカラはないと思われる。
「最悪、騎士たちと事を構える覚悟で、明日また調査にいくつもりよ」
「それは良いけど、貴女も暴走してしまわないかしら?」
「いくらあたしでも最低限の良識と限度はあるからッ!」
頬に手を当てて首を傾げるネリィに、ユノは思わず声をあげる。
それに、ネリィは嬉しそうに笑った。
「ええ、分かってるわ。むしろ、最悪は騎士たちを吹き飛ばしてくれて構わないわ。むこうの上層部との調整は私がしてあげるから」
「軽々しく口にして良いコトじゃないわよね。それ」
「だけど、こういう場ででも口添えしておかないと、気にしちゃうでしょ?」
「了解。期待はしないでよ」
ユノとネリィの二人が口約束を交わしているのを見ながら、いつの間にやらネリィから離れ、ユズリハとカルーアのところへとやってきたマリーが、二人を示す。
「ああいうやりとりは、普通にできるらしいのだがな」
「メリハリがありすぎるというか何と言うか」
「仕事とプライベートでスイッチが切り替わってるみたいね」
その光景に、ユズリハもカルーアも困り顔だ。なんとも面倒くさい二人である。
そんな面倒くさい二人を横目に、マリーはカルーアに後ろから抱きつくと、その肌に手を滑らせた。
「えーっと、マリーさん?」
ビクリと身体を竦めるが、あまり驚いていない辺りには、先のユズリハのおかげで、耐性がついたのかもしれない。
「冠亭で見るたびに思っていたが、羨ましい身体だ」
「マ、マリーさんだってお綺麗じゃないですか」
「そう言われるのは嬉しいが、やはり若さには勝てないのだというのを実感する」
「……その言い方だと、ユズちゃんは……」
「ユズリハ先生は、もはや別の生き物だと思うことにしているのでな」
「それは分かります」
「さりげなく人外扱いされたッ!?」
ショックを受けたような口調だが、顔は笑っているので、別に気にしてはいなさそうだ。
カルーアより年上なのに、見た目が十代前半。元々小柄で童顔なのを差し引いても、あまりにも若く見えすぎるのだから人外扱いも仕方が無い。
「ごめんなさいマリーさん。
あの……ちょっと逆上せちゃいそうなので、私……そろそろ……」
「ん? ああ、すまない。確かに顔が赤くなってきているようだ。
身体を冷ます必要はあるだろうが、しっかりと身体を拭いてから涼めよ?」
「お気遣い、ありがとうございます」
そそくさと、カルーアは立ち上がり――
「…………っっ!!」
タオルが張り付く自分の姿を見下ろすと、慌てて湯船に沈んだ。
「どうした?」
マリーは首を傾げているが、ユズリハは何となく気がついた。
先ほどユズリハがしたイタズラがまだ尾を引いてるのだろう。
「カルーア? 平気?」
「え、ええ――大丈夫よユズちゃん。ちょっと意識しちゃってるだけだから……」
「なにを?」
話を聞いていたらしい、ユノが意味が分からず眉を顰めてと、ユズリハがカルーアの肩を叩いた。
「ごめんねカルーア。まさかこんなに覿面だなんて……」
「ううっ……立たずに這って出るわ……」
そう言って、彼女は湯船を泳ぐように外へと向かっていく。
そのやりとりで、マリーは何があったのか、漠然と気づいたらしく、笑っている。
「あたしもだいぶ長湯しちゃったから、そろそろ上がるわ」
「なら、私も出る」
ユノとユズリハはカルーアを追いかける。
湯船から上がった後も、入り口に向かう途中でなにやら震えている様子のカルーアを見ながら、ユノが眉を潜めた。
「本気で調子悪いんじゃないでしょうね……?」
「何か、両極端だねぇ……」
そんなユノとカルーアの様子に、ユズリハは思わず嘆息するのだった。
そんなワケでお風呂回でした。
本当は入浴後の湯上がりトークまでいきたかったのですが、マリーが色々想定外の動きをしてしまい、入浴だけで1話使ってしまいました。ネリィに抱きつくのは正直作者も想定外(ぇ
マリーが口にしていたサルタン氏とは、ネリィの旦那さんの名前です。そのうち、出番がある……ハズ……。
次回は湯上がりトークと、騒動の種の芽吹きの話の予定です。




