プレーチェの心2
言葉もかけず目線も合わせてくれないメイドが、
ご飯を持ってきて、湯浴みをしてくれても、
暗闇の中で、布団を被せてくれても、
コルテは、帰ってこなかった。
プレーチェが離れたらいつも責めるのは、
コルテの方なのに・・・・・・・。
ベットの枕元だけを照らすぼんやりとした光の中
プレーチェは、小さく何度もコルテを呼んでいた。
誰も居ない知らない所の暗闇が怖くて、
養父ルナーレの身体の弱々しさと、
捨てられるのかも知れない事が怖くて、
コルテに助けを求めた。
シンシンと夜が積もって、
月明かりがプレーチェを刺し苛んでいた。
もしかして・・・
・・・と・・・・。
(ちちうえが大嫌いなコルちゃ・・)
表情には表さないけれど本当は怖がりのプレーチェには、
知らない暗闇が怖くて怖くて堪らなかった。
(ちちうえがとても怖いコルちゃが、帰ってこない)
声を出すこと我儘を禁じられたプレーチェは、
とても内気で、行動すること自身が怖かった。
(ちちうえから逃げてとーたまの所に来たって・・なのに、
コルちゃのちちうえ居た・・。)
プチプチと、黒い髪をプレーチェは、引き抜いた。
頬っぺたを掻き毟って、
プレーチェは、とーたまを怒らせてしまうことを考えていた。
「・・・・う・・・う・・・うわ~んんんん!!!!!!」
ボロボロと、大粒の涙を零して、
プレーチェは、喚いて、ベットを駆け下りた。
コルちゃんを連れ戻すために
プレーチェは、一年に一回あるかどうかという
良く分からない積極性をはっきした。




