表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕らに才能がないわけがない!  作者: のっぺらぼう
1/1

序章〜きっかけ〜

初めましての方ばかりでしょうから初めまして。のっぺらぼうと申します。今回この作品を投稿するにあたってコメディとはなんぞやという疑問点にいきつき、様々なコメディ映画を見ていたのですが、それぞれ個人が面白いことなのかなとうことにいきつきました。

なぜなら、その国ではコメディという要素でも他国にいくとジョークになったりするかのうせあ可能性がらです。

というのは言い訳でありまして、コメディってなんだよーーーー!!!!!!という結果にいきつきました。

まぁここから学んでいくのもありかなと…(笑)

新米なんでゆったりやっていこうと思います。是非読んで頂けたらなと思います!

都内。僕はたまたま中学の友達と遊びにきていた。田舎育ちで都会に憧れ、中学の卒業旅行で仲の良かったグループで訪れていた。進路先も大体決まり、みんなでパーッと遊びたいという意見がでていたのだ。そこで僕は衝撃を受けることになった。


スクランブル交差点。誰もが下を向いて歩いていく中、僕は上を見上げ、都会ではよくみるであろうどこかのニュースの中継が流れていた。そのニュースのテロップには『新システムを取り入れた私立学校が設立!』とでていた。なんでもそのことを発表する記者会見らしい。


そして、画面が中継に切り替わった。その画面には初老であろうか白頭の男性が映っている。しかし背筋はピンと伸び体格もかなりいい。彼が学長なのだろう。鷹のような目をしていて、顔も彫りが深く、鼻も高い。着てるいる和服の影響もあって威厳があり、ヤクザの頭領といっても頷ける男性だ。その前には『谷崎茂雄』と書いてある。そしてその谷崎という男がマイクに向けて話始めた。


「うぉっほん…今日はお集まり頂き誠にありがとうございます。」

声にも芯があり、ざわついていた関係者たちを静まらせるほどの力があった。

…ていうか、あのおっさんこわっ!誰もあんな学長いる学校になんか行きたくないだろ…。


「夏の暦も過ぎ、すっかり涼しくなってきた今日このごろ、皆様はいかがお過ごしでしょうか。」


ハガキかよ!しかもその見た目でいうことか!?とツッコミたくなるのを堪えて、そろそろその場を立ち去ろうとした。


「…やっぱりこんなのわりに合わないわい。」

急に口調が変わり、記者たちがどよめく。しきりに鳴っていたシャッターの音もあまり聞こえなくなった。


そして次にその男が次にはなった言葉で、僕の周りから音が消えた。


「おいひよっこども耳の穴かっぽじってよく聞け。

〝自らの夢を叶えたいとは思わないか?自分の才能をみつけ、試したくはないか?″」


きっとその中継を見ていた全員が息を呑んだであろう。そして思っただろう。この男はなにをいってるんだ?それもこんな公の場でそんな言葉づかいで。


周りの人達も次々に足を止め画面に釘付けになる。

そして男は続ける。

「誰にでもできることは限られているだろう。私自身もそうだ。いくつもの挫折を味わってきた私がそう断言するのだから間違いない。きっと世界は平等なんかじゃない。これから大人になっていく少年少女たちもたくさんの挫折をし、大きな壁にぶち当たることになるだろう。」


会見席で、ここまでの横暴をやってのけた奴を、今までに誰が見たことがあるだろうか。


「だが、そこで諦めるやつはクソ以下だ。」


まだ続ける。

「自らの内に潜む情熱を押しやって、傷つくのを恐れて立ち向かおうともしない。痛い思いをしないですむならと夢を諦めていく。そんなやつらが成功するか?

答えは否だ。

成功してきた人たちや、才能があるとうたわれてる人たちも様々な困難にぶち当たった。あの有名なスポーツ選手やアーティスト達も、功績をあげてる学者たちも。だが彼らは諦めなかった。」


「なぜならほんとに好きなことをバカみたいにがんばっていたからだ。」


「私が新設する『私立才華学園』では、本当に夢を叶えたい生徒、夢を見つけたい生徒、そして夢にひたむきな生徒を育てていくつもりだ。もちろん才能を開花させたい生徒も歓迎する。

学校について、詳しくは副学長から説明がある。副学長、後は頼む。」

そういって彼は毅然とした態度で壇上をあとにした。そこからは忘れていたかのようにシャッター音の嵐がくる。


その後、壇上には若い女性が入り、会場を静まらせてから学校の校訓やシステムについて詳しく話をしだした。



しばらく呼吸をするのも感じることができなかった僕は、急に肩を叩かれ現実に戻ってきた。


「おい、とっとといこうぜ。信号何回変わったと思ってんだよ。」

「…………。」

「おいってば!」

「……ぼく。」

「あん?」

「…ぼく、…ここに入学したい。」



歩道を渡るときに聞こえる、特徴的な音が流れる。

それは、僕の新しい学生生活の始まりの音にも聞こえた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ