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【歴史】寄生虫

【問い】 戦国時代の武将が寄生虫にかかった話を探してください


【回答】 Geminiさん

戦国時代の武将と寄生虫の関係については、当時の衛生環境や食生活(生ものや川魚の摂取)から、多くの者が感染していたと考えられています。


特に有名な事例や、当時の状況を裏付ける記録をいくつか挙げます。

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1. 上杉謙信と「虫」の正体

上杉謙信の死因は一般的に「卒中(脳溢血)」とされていますが、持病として腹痛を抱えていた記録があります。当時の記録では、腹の中に「虫(お腹の虫)」がいることが病気の原因とされることが多く、これが寄生虫による腹痛を指していた可能性が高いと考えられています。


2. 黒田官兵衛と「蟯虫(ぎょうちゅう)」

黒田官兵衛が荒木村重によって有岡城の土牢に1年近く幽閉された際、劣悪な衛生環境から皮膚病(瘡:かさ)を患ったことは有名です。この際、栄養不足や不衛生な環境から、蟯虫などの寄生虫にも悩まされていたと推測されています。


3. 考古学的な証拠:トイレ遺構からの発見

文献ではありませんが、戦国時代の城跡にある「トイレ遺構(寄生虫卵分析)」からは、当時のリアルな感染状況が判明しています。

・ 一乗谷朝倉氏遺跡(福井県): 戦国大名・朝倉氏の拠点であったこの遺跡のトイ

  レ跡からは、**回虫(かいちゅう)や鞭虫(べんちゅう)**の卵が大量に発見さ

  れています。

・ 内容: これは、当時の大名やその家臣たちが日常的に寄生虫に感染していた動か

  ぬ証拠です。当時は下肥(人糞)を肥料として使っていたため、野菜を通じて感

  染するサイクルが一般的でした。


4. 食文化によるリスク

戦国武将たちが好んだ食材の中には、寄生虫のリスクが高いものが多く含まれていました。

・ 淡水魚(鮎、鯉など): 刺身(洗い)で食べる文化がありましたが、これらは肝

  吸虫(かんきうちゅう)や横川吸虫の宿主です。

・ 野生動物(イノシシ、シカなど): いわゆる「薬喰い」として食べられていまし

  たが、加熱が不十分な場合、**旋毛虫(せんもうちゅう)**などに感染するリス

  クがありました。

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当時の対策:『針聞書(はりききがき)』

戦国時代末期の1568年に書かれた医書『針聞書』には、体内にいるとされる「腹の虫」がユーモラスな絵で描かれています。当時は寄生虫そのものを「病気を引き起こす妖怪のような存在」として捉え、鍼(はり)や漢方薬で退治しようとしていました。


特定の武将について、さらに詳しく知りたいエピソードなどはありますか?


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【問い】 もっとありそうなものだと思いましたが、虫下しの効果が高かったのでしょうか


【回答】 Geminiさん

「もっと多くの記録があってもおかしくない」という感覚は、歴史的に見ても非常に鋭い視点です。現代のように「寄生虫」という言葉で明確に分類されていなかっただけで、実際にはほとんどの武将が何らかの虫を宿していたと考えられています。


記録が少ない、あるいは虫下しがどう機能していたのかについて、いくつかの興味深い理由があります。

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1. 「虫」は病気ではなく「同居人」だった当時の感覚では、お腹に虫がいることは「異常事態」ではなく、誰もが持っている**「体質」や「感情の源」**として捉えられていました。


**「虫の居所が悪い」「腹の虫がおさまらない」**といった現代の慣用句は、まさに当時の感覚の名残です。


激しい腹痛や目に見える排泄(回虫など)がない限り、わざわざ「寄生虫に感染した」と特筆大書されることは少なかったのです。


2. 虫下しの実態:薬というより「毒」

当時の「虫下し」の技術はありましたが、現代のような安全なものではありませんでした。


苦棟根(くとうこん): センダンの根の皮。回虫駆除に使われましたが、毒性が強く、量を間違えると中毒死する危険がありました。


マクリ(海人草): 海藻の一種で、これは比較的安全で効果が高く、江戸時代以降に普及しますが、戦国時代にはまだ入手ルートが限られていました。


神仏への祈祷: 医学が未発達なため、「お腹の虫をなだめる」ために加持祈祷が行われることも一般的でした。


3. むしろ「美食家」ほどリスクが高かった戦国武将のように、肉(狩猟)や川魚の刺身を食べる機会が多い階層ほど、寄生虫のリスクは高まりました。


食べ物 寄生虫 武将への影響

鮎・鯉(刺身) 横川吸虫・肝吸虫 慢性的な消化不良や肝機能障害。

猪・鹿(焼き甘い肉) 旋毛虫・孤虫 筋肉の痛みや、ひどい場合は脳への侵入。

生野菜(下肥を使用) 回虫・鞭虫 栄養を奪われ、体力の低下を招く。


4. 『針聞書(はりききがき)』に見る「虫」の多様性

戦国時代末期の医学書『針聞書』には、お腹の中にいるとされる「虫」が63種類も描かれています。

これらは実在の寄生虫と、精神的な病(癇の虫など)を擬人化したものが混ざっていますが、**「何かがお腹の中で悪さをしている」**という認識が戦国武将の間で非常に強かったことを物語っています。

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結論として

虫下しの効果が劇的に高かったわけではなく、むしろ**「虫がいるのは当たり前で、ひどい症状が出た時だけ、命がけの強い薬や祈祷で対処していた」**というのが実態に近いでしょう。

戦国時代の武将たちが、戦のストレスだけでなく、常に「お腹の中の不快感」とも戦っていたと考えると、彼らの忍耐強さの見え方も変わってくるかもしれません。


他に、当時の衛生環境や食事習慣について気になる点はありますか?


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