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異世界ローカル路線バス  作者: 横浜あおば
第一期中期経営計画

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15/175

異14系統 カルコッタ村〜モーステン湿原〜サラスティア湖〜王都北門

2023年3月15日にカクヨムで公開したものです。

『次はラルハイト遺跡。王国騎士団からのお知らせです。最近、冒険者による遺物の無許可持ち出しが増えています。正式な許可無く遺物を遺跡の外に持ち出すのは犯罪です。絶対にやめましょう。また、そのような行為を見かけた際には騎士団まで報告をお願い致します』


 かつてこの地で繁栄したと言われる古代文明の遺跡に近い停留所。

 前扉を開けると、スタイルの良い女性が長い髪を靡かせながら車内に乗り込んできた。


「これ、証明になるか分からないけど……」


 若い女性は落ち着いた口調で言って、こちらに何かを見せる。

 クレジットカードくらいの大きさの札に、何やら細かい文字が刻まれている。


「? ちょっと確認してよろしいですか?」


 顔を近づけて、書いてある文字に目を通す。


 どうやらこれは遺跡調査の免許証のようだ。

 しかし、バスに乗るのにこの免許は関係ない。このお客さんは一体何を証明したいのだろう?


「えっと、どこを見てほしいのか教えてもらっても?」

「ん、ここ……」


 女性が名前の横に記された数字を指し示す。


 493。


「えっと、この数字は?」

「年齢……」


 つまりこの女性は、五百年近く生きてきたってこと?

 普通なら到底信じられない話だが、私もすっかりこの異世界に染まってしまったらしい。


「ご提示ありがとうございます。シルバー割引が適用されまして、運賃は110ゴールドになります」


 一切のリアクションも無く、ごく当たり前のように対応する。


『次は自然散策木道(もくどう)入口。モーステン湿原を一望出来る絶景の宿。見晴らし小屋へはこちらが便利です』



 ちなみに。

 後に知ったことだが、あの493歳の女性は冒険者の間ではゴーレム使いの魔女と呼ばれているらしい。


 だけどそれはまた別のお話。

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