表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ローカル路線バス  作者: 横浜あおば
第二期中期経営計画

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

140/155

異114系統 クィン市庁〜フニア橋〜ツィヴァ〜ナータク港

2025年8月6日にカクヨムで公開したものです。

『次は新クォ岩。バスのすぐ前や後ろの横断は非常に危険です。バスの発車後、左右をよく見て横断しましょう』


 連日の猛暑。

 ただ外にいるだけで、かんかん照りの日差しに焼き殺されそうになる。


 だからお客さんも、屋根もクーラーも無いバス停で長時間待ちたくはないようで。


 次の停留所が近づいてきて、人の姿が見えなかったので通過しようとしたら。


「あっ、待って〜!」


 カフェから飛び出してきた女子高生が、手を振りながらこちらに叫ぶ。

 どうやらこのバスに乗りたいらしい。


 通り過ぎそうになってしまったので、少し強めにブレーキを踏んで停車。


「ナータク港行きです」


 前扉を開けると、焦った様子で女子高生が乗り込んできた。


「良かった、間に合った。って、ナータク港行き……?」


 フリーズした女子高生と私の目が合う。

 もしかして、乗りたいバスではなかった?


「えっと、どちらに行かれます?」

「ホンディア広小路です……」

「あー、だと次のバスですね。これアリア瀬の方面には行かないので」

「ですよね。すみません」


 やはり乗り間違えたようだ。

 女子高生は恥ずかしそうに、そそくさとバスを降りる。


「発車します。お掴まりください」

『次はウィチ川。走行中、止むを得ず急停車する場合があります。お立ちのお客様は、吊り革、手すりにお掴まり下さい。車内事故防止にご協力をお願い致します』



 こんなに暑いとギリギリまで建物の中に居たいですよね。私もその気持ち、よく分かります。


 でも、ある程度は余裕を持ってバス停に来るようにお願いします。

 もしも万が一、乗り遅れたり乗り間違えたりしようものなら、もっと大変なことになるかもしれませんからね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ