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異世界ローカル路線バス  作者: 横浜あおば
第二期中期経営計画

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134/155

異110系統 クィタ聖樹〜ウォーティエ町〜カシューミ外堰〜ミエージ神宮前

2025年6月25日にカクヨムで公開したものです。

『次はオチアの水。走行中、止むを得ず急停車する場合があります。お立ちのお客様は、吊り革、手すりにお掴まり下さい。車内事故防止にご協力をお願い致します』


 次の停留所が近づいてくると、バスを待っている人の姿が見えた。


 ゆっくりと減速して停車。

 前扉を開けると、大学生くらいの少年と高校生くらいの少女の二人組が乗り込んできた。


「先生、お金は私が払いますから!」

「いいよ。僕が払うから」

「で、ですが……」

「外で実践してみようって提案したのは僕なんだ。だから君が払う必要はない」


 少年が少女の分の運賃も支払って、二人は後方の座席に並んで座った。


「発車します。お掴まりください」

『次はウォーティエ町。トゥエール三滝線をご利用の方はお乗り換えです』


 それからしばらくして、少年と少女の会話が聞こえてきた。


「それにしても、どうして君は魔法が使えないんだろうな。君には確かに、水属性魔法の適性があるはずなのに」

「呪い、なのでしょうか……?」

「分からない。だが、一度聖域に行って確かめてみるのもいいかもしれないな」

「すみません。せっかく私の家庭教師を引き受けてくださったのに、結局魔法が使えるようにはならず……」

「気にしなくていい。僕もどうすれば君が魔法を使えるようになるか、もう少し考えてみる」


 どうやらあの二人は魔法を教える家庭教師と生徒という関係性らしい。


 でも、だとしたらちょっと距離感近すぎません?

 もしかして付き合ってたりします……?

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