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異世界ローカル路線バス  作者: 横浜あおば
第二期中期経営計画

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127/155

シティライナー106便 王城前〜(都市高速経由)〜ラフォク新市街BT

2025年5月7日にカクヨムで公開したものです。

 今までは都市間や国を跨いでの移動は交易路と呼ばれる馬車専用道路が主な手段だったが、自動車の普及に伴ってこの世界でも日本と同等の規格の高速道路が急速に整備されていた。


 この都市高速もまだ開通したての真新しい道路だ。

 舗装されたばかりの黒々としたアスファルトは美しく、路肩や車線を区切る白線もはっきりと濃い。


 やっぱり新しい道路は運転してて気持ちええなぁ。


 はやてはウキウキとした気分でハンドルを握り、制限速度ぎりぎりのスピードで快調に飛ばす。


 やがて地下に潜るトンネルに入ると、路肩に車両の侵入を規制するようにパイロンが並んでいた。


 天井の看板には右寄りに真っ直ぐの矢印と『ラフォク方面』の文字が書かれているが、不自然に空いた左側にはシートで隠されてはいるものの左斜め上向きの矢印と『タチュイ川方面』の文字がうっすらと確認できる。

 どうやらこの先で、建設中の別の高速道路と接続するためのジャンクションを整備しているらしい。


 はやてはシャッターで塞がれた分岐を横目に、工事中のジャンクションを何事もなく通過しようとした。

 しかし、その瞬間。


 ドーンという凄まじい轟音と共に、シャッターを突き破って分岐路から何かが飛び出してきた。


「は?」


 今、何が起きたん?


 ブレーキを踏む間も、ハンドルを切る隙さえ無かった。

 気が付いた時には、はやての運転する高速バスは巨大な何かに突き飛ばされていて。

 乗客乗員諸共、跡形もなく木端微塵に砕け散っていた。

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