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異世界ローカル路線バス  作者: 横浜あおば
第二期中期経営計画

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122/155

異102系統 ラフォク新市街BT〜(直行)〜ツキカゲモーターズ本社工場前

2025年4月2日にカクヨムで公開したものです。

 新年度を迎えたバスの車内はフレッシャーズスーツに身を包んだ新入社員でごった返していた。


 この系統は主に自動車メーカーの本社や工場で働いている人のために朝と夕方を中心に運行している専用路線みたいなものなので、おそらく全員がそこに出勤するところなのだろう。


『ご乗車ありがとうございました。次は終点、ツキカゲモーターズ本社工場前。お忘れ物ございませんようご注意下さい』


 終点が近づいてくると、巨大な工場が目の前に出現した。


 これは完成したばかりの、自動車の製造工場だ。

 生産はすでに開始されていて、近いうちに電気自動車や燃料電池車、水素エンジン車などが市場に出回るらしい。


 最初は一部の法人や富裕層に限られると思われるが、そう遠くない将来には一般消費者にも広く普及すると見込まれている。


 となれば確実に、王都やラフォク新市街などの都市部は渋滞だらけに……。


 都内でバスを走らせていた頃の朝の通勤ラッシュ時間帯の渋滞を思い出して、私は小さく溜め息をこぼす。


 だって渋滞でバスが遅れると、段々お客さんが苛立ち始めるんだもん。

 私のせいじゃないのに。


 あぁ、想像するだけで憂鬱になってきた。

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