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はじめてのダンジョン

ダンジョンに入る前に、ステータスを確認しておこう。


【技能スキル】

火魔法 Lv.2

水魔法 Lv.2

風魔法 Lv.1

光魔法 Lv.2

剣術 Lv.2

隠密行動 Lv.2

鑑定 Lv.1

生命探知 Lv.2


【固有スキル】

魔法適正

マニュアル化

異世界の常識

異世界言語


【スキルポイント】

17


…オークリーダーを倒したあとスキルポイントが大量に増えた。スキルは光魔法がLv.2になった以外は変わっていなかった。複合魔法についても特に何も書いていない。

ステータスに見えない力、というのもあるのだろう。基礎の運動能力なんてそれだよな。

というよりステータスといえば、力とか敏捷とかそういうのがあってもいいのだけど…ないんだよな。ただ日本にいた時よりは確実に向上している。今なら短距離走オリンピック代表も簡単だろう。



「よし。1Fは俺がソロで戦おう」


「任せた。現在のマッピングは済んでいるから案内は任せてくれ」


1F戦闘担当です。


ダンジョン『南の洞窟』に入る。入り口は普通の洞穴的な感じだが、外界とダンジョンの境目はどこなのだろうか。

…と思ってしばらく進むと、急に割と大きな道になった。5人くらい横並びできる横幅、高さは3mくらい。


敵の反応はあるな。ゴブリンが数匹。とりあえずそいつらをやりに行こうか。ノーカーズは黙ってついてきている。


曲がり角をいった先辺りに、4匹だな。森と違って草木がないため遮るものがない。同時に相手取ることになるから、少し厄介かもしれないな。

ファイアボルトを3発スタンバイさせてから進もう。


曲がった先にいたゴブリンに向けて、3発はファイアボルトを打つ。命中、即死。

残っている驚き固まったゴブリンも、新品同然の剣による袈裟斬りで一撃。終了。

まぁ、ゴブリンだしな…お、これが噂の。


「本当に光って、消えて、魔石だけが残るんだな」


「ああ、初めて見たときは驚いたもんさ…。というより、今のは戦闘というよりただの蹂躙だろう!曲がる前から魔法を発動させてあれは…ソロで複数匹相手にやっていけている理由がわかったよ…さすがだ」


「本当ですよ!第一、索敵精度もすごいですよね。曲がり角の先に4匹いるのが分かっているから3つの魔法を待機させていた訳ですし…。ひょっとして、その探知で僕たちの救助を…?」


まぉ気付きますよね。ジョーは参謀役で頭も回るから、こういうところには真っ先に気付くな。

ある程度俺のスキルについても情報を開示しておけば、色々と有効に扱ってくれそうだ。

探知は500mくらい行けるが…まぁそこは少し控えめに伝えよう。


「そうだ。半径100m程度の距離であれば、魔物が何匹いるか判別がつく。一度俺が認識していれば種類も分かる。人間も個人の判別は出来ないが、何人いるとかは分かるから、それでオークに囲まれている3人を助けに行った。

 ちなみにレイバンが俺を隠密行動をしながら尾行していたらしいのだが、その反応は引っかからなかった。隠れるのが得意な魔物に関しては引っかからない可能性があるから、全面的に信用はしないほうが良い」


「なるほど、詳しく教えてくれてありがとうございます。共闘する際は、引っ掛かったらなるべく教えて頂けると助かります」


「了解」



ちなみにタイトはずっと、魔法すげーぞ!かっこいー!などと騒いでいた。




その後も何度かゴブリンや初見の蛇、蝙蝠がいたが特に問題なく1Fを踏破した。

魔法という遠距離攻撃があると、蝙蝠は楽に倒せて楽だ。天井が高いから逃げられてしまうので、剣士だとこうはいかないだろう。



「キンジは1人だが、多分俺ら3人合わせても勝てないだろう。ただ3人息を合わせることで、実力以上のものを発揮できることもあるんだ。まぁ2F程度の敵じゃ分からんだろうが、見ててくれ」


「なるほどね。期待してるよ」


息をあわせたコンビネーション、楽しみだな。オーク15匹に囲まれても壊滅はしていなかったのだから、中々の実力はあることは分かっている。




2Fに降りた。階段はそこまで長く降りないのだが…3m降りたか?3m近くは降りたのだろうけど…。

ここも天井は3mくらい。後ろに進む道もあるのだけど、さっきのフロアとぶつからないのか?どうなっている…?

…いや多分、ダンジョンだから仕方ない、のだろう。


「…わかります、僕も最初はそうでした。そのうち、慣れます」


…ですよね。


今度はノーカーズがいつもの隊列で並んでいる。

前列に片手斧と盾のバラン、その左に両手槍のタイト。

1mほど後ろに山のジョー。

俺はそこからさらに2mほど離れて着いていく。探知は走らせているが伝えることはしない。


…曲がり角の先に、6匹くらいゴブリンがいるな。バランが曲がろうとした時、


ガッ!


「! 了解」


「やるぞ」


タイトがバランの肩を掴んで止めた。そしてそれぞれ武器を構え始めた。どういうことだ、タイトはなぜ気付けた?


ジョーが大回りして、曲がり角を3人同時に曲がる。

その瞬間、ジョーがゴブリンを撃つ。1匹沈む。

その間に近づいて行った2人が両端のゴブリンを倒していく。

ジョーがまた1匹を弓で打ち抜く。

それぞれバランとタイトが1匹ずつ倒し、一瞬で6匹のゴブリンを倒していた。


…相手がゴブリンとはいえ、一瞬だ。6匹を魔法も使わずに。いいコンビネーションだと思う。


「素晴らしい、ダンジョン攻略も近いかもな」


「だろう。次行こうぜ」


消えた死体。

魔石を回収。

矢もしっかり回収。


この後も探知精度が100%ではないとはいえ、魔物達を殲滅しながら2Fを踏破した。

倒す魔物の役割分担がしっかりしている。蝙蝠は基本的にジョーが撃つ。低空にいる時のみバランが担当する。

タイトは本当に近くの敵を蹂躙しているだけなのだが、バランと息があっていてお互いの背中を守るような形で動けている。センスもあるが、長年一緒にいたからこそできるものなのだろう。


水を出して4人で飲みながら3Fへの階段を降りる。



「3Fだ。ここはどうする?俺がやるか?」


「いや、ここも引き続き俺らが受け持つ。魔力も無限じゃないだろう?休憩だと思って見ててくれ」


「ありがとう、お言葉に甘えることにする、よろしく頼むよ」



3Fも基本は雑魚ばかりだ。

1〜3F、それぞれ30分程度で駆け抜ける事が出来た。


次フロアからは共闘だ。



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