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ノーカーズ

それから更に1週間が過ぎた。

結局居心地が良くて、然程南の門までの距離も気にならず、『小鳥の囀り』にお世話になり続けている。


あれから、南の森でオークと、ネズミの魔物のウェアラット、ウサギの魔物のホーンラビットを狩り続けた。

ホーンラビットはツノが生えていて、勢いに任せて突進してくるので少し焦ったが、直線的にしか来ないこと、探知で事前に分かることからカモと化した。

ツノが薬になるらしく50ベルの高価で売れる。あまり見かけないが、積極的に倒すことにした。


スキルポイント40まで溜まった。

次に何を取るか物凄く迷っていて、結局溜め続けたのだが、そろそろ取っても良いかもしれない。


まず、魔法だ。


10 土魔法

10 風魔法

15 雷魔法

20 光魔法

30 闇魔法


土は生活に便利そうな気もする。相手の地面を操作できたら、きっと戦闘でも役に立つだろう。

風はドライヤー…乾燥目的だ。暗殺に良く使われるらしいが、その用途は余り使いたくないな。見えない刃は便利らしい。

雷は…浪漫枠だよな?

光は回復魔法が有名。ソロで怪我をした際に使うために取っておいた方がいいだろうな。ただ相当レアなようなので、人前で使うのは避けたい。

闇は常識さんも特に答えてくれなかった。ほとんどいないということだろうか。



とりあえず光魔法を取得だ。

続いて…あれ?


15 土魔法

15 風魔法

20 雷魔法

35 闇魔法


必要スキルポイント増えてるぞ!そういうシステムかー…。

でも七色の魔法使いたいなー…いずれコンプしてやる。

次は風魔法にしておこう。ドライヤー魔法を使ってやる。


風魔法も、取得した。


20 土魔法

25 雷魔法

40 闇魔法


やっぱりこうなるよね。

あ、そういえばこっちはどうなっている?


20 魔力探知

20 罠探知


こいつらは生命探知を取っても変わらないか。

ダンジョンに行く前には、罠探知を取りに行こう。


よし、今日も南の森に行く…前にステータスチェック。


【技能スキル】

火魔法 Lv.2

水魔法 Lv.2

風魔法 Lv.1

光魔法 Lv.1

剣術 Lv.2

隠密行動 Lv.2

鑑定 Lv.1

生命探知 Lv.2


【固有スキル】

魔法適正

マニュアル化

異世界の常識

異世界言語


【スキルポイント】

5


ん?生命探知が上がっている。気付かなかったな。

今どこまで出来るのかちょっとやってみるか…。


おっ。大体500mまで集中すればいけそう。ただ人だらけで女将さんやマリーちゃんの判別は出来なさそうだ。


ちなみに火風の複合魔法となるドライヤーは、すぐに使えた。イメージが大事なんだな。こんな感じの風を…と思ったら、すぐにできた。高等技術では?

ーー

複合魔法

フレアストーム(火風)、アイスストーム(水風)が代表。取得するのはなかなか難しく、コツをつかめないと一生使えない人も多い。

ーー


さて、今日も干し肉を買って、南の森に行ってみましょう!




困ったことがある。

いつも通りとなった南の森だが、今回はちょっと違う点が探知に出ている。

オークらしき反応が20ほどと、人間が3人。

ひょっとして苦戦している…?見に行ってみよう。


オークが16匹に減っているが、苦戦している。

前衛2人と弓が1人。四方をオークに囲まれていて逃げ場がない。

巧みに2人が盾になりつつ、弓を守っているが、どこまで持つか。

横槍を入れてトラブルになるのは嫌だから声をかけてみよう。


「助けはいるか!?」


「いる!出来れば助けてくれ!何人だ!?」


「1人だが、問題ない!」


やはりか。まずはファイアボルトを3つ…打つ!そしてすぐり斬りつけにいく!

四方を囲むオークの一角に穴を開けた。新たな敵に注目するオークを、チャンスとばかりに攻撃する3人。

そこからは一方的だった。槍と斧を使う前衛を弓でサポートしつつ確実に倒す3人と、一撃必殺のファイアボール。

数分で片付いた。


「いやー!危ないところだった!助かったよ!」


「気にしないでくれ、困ったときはお互い様、だろ?キンジだ」


「おー…君が噂の…。ボクはジョーです。パーティーの後衛で弓使いです」


「俺はバラン、Eパーティー『ノーカーズ』リーダーだ。よろしくな。前衛で斧を使ってる」


「オラはタイト。槍使いで、遊撃だぞ」


「ありがとう。しかし、噂って…?」


何かした?噂になるようなこと。


「受付嬢のねぇちゃんと、レイバンが気に掛けている有望なルーキーって話だ。毎日そつなく常時依頼をこなし、終わった後も酒を飲むことなく帰る、まじめで優秀なルーキーだと。異例の速さでEランクになったと聞いたが、あの魔法の威力はさすがだな…納得だ」


「オラたちは誰も魔法なんて使えないからな、中々Dランクが遠く感じるぞ…」


あの魔法はやっぱり目立つか。そうだよな。


「なるほどな、ありがとう。参考になったよ。それじゃこれで」


「いや待て待て!オークの耳、持ってってくれよ!あんだがいなけりゃ怪我してた、最悪死んでたかもしれねぇ。な?おまえら」


「「そうだな(ぞ)」」


「そういうものか…では俺の倒した8匹だけ貰っていく、それ以外はノーカーズの取り分だ」


後で揉めたくないからな。そういう心配はなさそうな奴らだけど」


「そうか…ならありがたく頂いとくよ。気遣いありがとな。ダンジョン潜る時とか、縁があれば一緒に臨時パーティーでも組んでいこうぜ」


ん?臨時パーティー?


「臨時パーティー、知らないか?」


「知らないな」


「知らないのか!普段俺らはノーカーズという3人パーティを組んでいるんだが、依頼内容によっては4人指定とかもあるからな。その時用に臨時パーティーと言うのを組むことがあるんだ。ソロの冒険者がダンジョンに潜る時とかも、他のパーティーに臨時パーティーメンバーとして入って攻略するときもあるんだ」


「なるほどな、ソロだと夜間の休憩とかをどうしようか迷っていたから、ダンジョン攻略時なんかはありかもしれないな、考えておくよ」


「おお!ありがとう!ではまたな!」


「ああ、また会おう」


気の良いやつらだったな。ノーカーズ…農家の人達…単純な名前だけど、良い奴らだ。

さて、気を取り直して次…!?


「オークの群れがある。30匹くらいいるぞ。一部はこっちに来ている。どうする?ひょっとしてあいつらが囲まれていたのも、村のオークが駆け付けてきたから…?であれば…やってみるか?」


大体7匹ほどがこちらに向かっている。隠密しつつ魔法で先制できれば、怖くないはずだ。

であればやってみるか…!

まずは移動して背後について…。


よし、ここだな。こちらには気付いていない。ファイアボール3つを…打つ!


3匹が断末魔をあげて死んでいく。残り4匹はこちらにまだ気付いていない。


「最近はちゃんと隠れて、魔法を打った後もバレないようになってきた。良い傾向だ」


再度ファイアボールを3つ打ち、最後の1匹は袈裟斬りからの心臓に一突き。7匹はあっさり倒す事が出来た。


「よしよし、良い感じだぞ。あと20匹ちょっとか」



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