お茶会の始まり
コロナのワクチンをうって、左腕がうずく・・・な状況なはらみです。
誤字脱字等のミスがありました遠慮なく訂正を下さるとうれしいです。
気を付けてはいるんですが、たまにあるみたいです・・・。
聖霊様とモイラに案内されたのは庭だった。
以前来た時も思ったけど、よく手入れされてると思う。
きれいだなあ。
「さあ、座って座って」
「お茶菓子も焼いたんですよ~」
そこには、四人分のカップとたくさんのお茶菓子。
まるで私たちがここに来るのが分かっていたかのように・・・。
「うふふ、なんとなくね。あなたたちが来るかもしれないのが分かったのよ」
「それを聞いて準備して待っていたんです」
聖霊様が予知みしたのか。すごい。
もしかしたら、聖霊パワーみたいなものがあるのかも。
そう思いながら、席に着く。
「さあ、お茶会を始めましょうか」
「はーい」
「いただきまーす!」
じゃあ、早速クッキーを食べちゃいます。
さっきからいい匂いがするから、もう目がそっちにしかいかなくてね。
いただきまーす!・・・これは、紅茶のクッキー!おいしい!
あ、こっちのは木の実が入ってる!ジャムクッキーもある!
「ふふふ、チェリーはおいしそうに食べるわね」
「ん?」
「お姉ちゃん、おいしい?」
「うん!ハナミズキも食べなよ」
「僕はもうおなかいっぱいだから」
そんなに食べたようには見えないけどなあ。
ま、いっか。もうちょっと食べちゃおう。
「そういえば、二人は何か話があったのではないの?」
「うん。聖霊様とのことについて報告しようと思ったんだけど・・・」
「んぐ・・・。そうだった。聖霊様はどうしてここに?」
・・・クッキー食べに来たんじゃなかったね。
「そうね。まずはそのことからはなしましょうか」
そうして、聖霊様の話を聞いた。
帝国にいた時のこと、第一皇子のこと、黒い靄のこと。
長い話だったけど、集中して聞いた。
それから、聖霊様の名前も聞いた。名前で呼んでほしいって言われたので、これからはソフィア様と呼ぶことにした。きれいな名前だよね。
「ソフィア様、体はもう大丈夫ですか?辛いところとかありますか?」
「ええ、もう大丈夫ですよ」
「よかったです・・・」
幸いにも、ソフィア様に後遺症みたいなものは現れなかったらしい。
本当に良かった。
「さて、次はあなたたちの話ね」
「あ、はい」
「といっても、何を話に来たのかなんとなくわかる気がするわ」
・・・まあ、私の肩の上で、バチバチと火花を散らしてるもんね。
気づかないほうがおかしいよね。
話してる間、騒いだりしなかったのはえらいけど、火花を散らすのはやめようね。
「!!」(ご主人様、私、こいつあんまり好きじゃない!)
「きゅきゅ!」
仲良くしろとはいわないけど、バチバチするのはやめてほしいな・・・。
どうしたものか。なんでこんなに仲が悪いんだろう?
「チェリー、あなたが聞きたいのはその兎のことね」
「はい・・・。≪鑑定≫じゃ何も見えなくて」
調べたけど、種族とか、持ってるスキルとか、何にも見えなかったのだ。
分かったことといえば、なぜかすでに私にテイムされていて、名前がつけられることだけだったのだ。
セレネっていう名前を決めるのも大変だったなぁ。そのことを思い出し、思わず遠い目をしてしまう。
・・・忘れよう。ハナミズキも一瞬遠い目をしていたけど、気のせい気のせい。何もなかった。
「そうね、その子のことは多分≪鑑定≫じゃ見えないわ」
「そうなんですか?」
「えぇ。だってその子、神獣だもの」
ええ?
読んでいただきありがとうございます。
これからものんびり更新で頑張りますので、温かく見守ってください。
よろしくお願いします。