冒険者ギルド
金策か~。どうしよう?
この世界に来たばかりの私はこういうときどうしたらいいかわからない。こういう時は、やっぱり・・・
「ターシャさん!」
人に聞いてみるのが一番だよね。
「ん?何だい?」
「あの、お金を稼ぐにはどうしたらいいですか?」
「そうだね・・・。一番簡単なのは、、冒険者ギルドで依頼を受けることだね。あとは、自分で作ったものを売るとかそんなとこだね」
「そうなんですね。ありがとうございます!」
「あぁ。行ってらっしゃい!」
「はい!行ってきます」
取り敢えずは冒険者ギルドかな。
生産したものを売ったら儲かりそうだけど・・・、材料がないしね。
**
<冒険者ギルドに到着しました。マップに冒険者ギルドが追加されました>
というわけで、やって来ました。冒険者ギルド!
ここも大きいなぁ。そして人が多いなぁ。
まずはギルドの受付でギルドカードと呼ばれるものを作るみたい。
そのためには列に並ばなくちゃなんだけど・・・。
なんか二つの長い列と一つの短い列がある。何が違うんだろ?取り敢えず、短いほうに並んでみる。
・・・あぁ、なんだ。長いほうが美人なお姉さんとイケメンなお兄さんで、短いほうがなんか怖そうなおじさんなのね。なるほど。
列が短いからあっという間に私の番に。
「本日の要件は?」
「ギルドの登録に来ました」
「名前は?」
「チェリーです」
「じゃあ、これに手を翳して」
おぉ、図書館の水晶と同じ感じ。
おじさんに言われた通り水晶に手を翳す。
水晶が光る。やっぱり似てるな。
「あの、この水晶って何ですか?」
「ん?ああ、これは魔道具。魔力は人それぞれ違うからな。それを利用して、ギルドに登録し、ギルドカードを作るんだ」
じゃあ、図書館のも魔道具だったのかな。今度、リーナさんに聞いてみよ。
「よし、できたぞ」
そういって渡されたのは薄い半透明のカード
名前;チェリー
ランク;E
スキル;
称号;
こんな感じ。
手に持って眺めてたら、カードがふっと消えた
「え!?」
「大丈夫だ。これからちゃんと説明するから。聞きな?」
おじさんが言うには、ギルドカードは自分の意志で自由に出し入れできるそう。
ギルドカードは、門の中に入る際に見せたり、身分証明に使える。
ランクは一定の数の依頼を受け、達成することによって上げることができ、ランクを上げないと受けれない依頼があったり、ランクが高いと信頼されるそうだ。
スキルは、所持スキルの中から設定でき、スキルのレベルによってはギルドから依頼が来ることもあるらしい。
称号も同じ。
「何か、質問はあるか?」
「おじさんの名前は何ていうんですか?」
「俺のか?俺はアルだ。他に質問はあるか?」
「ありません、アルさん」
アルさんっていい人だなぁ。
きっと顔で損する人だ。現実だったら、きっと避けてしまったかも。
私はゲームの魔法にかかってしまったね。
読んでいただきありがとうございます。
これからものんびり更新で頑張りますので、温かく見守ってください。よろしくお願いします。
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