表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Eternal World Online ~のんびりVRMMO日誌~   作者: はらみ
第一章 「カーネーションをあなたに」
85/162

聖霊様との闘い 1

建物の中は教会のようになっていた。

割れたステンドグラス、ぼろぼろのパイプオルガン、朽ちた神像と枯れた花々。

そしてその真ん中にそれはいた。それにはどす黒い靄が集結している。

靄の中心には、女の人がいた。きっとこの人が聖霊様だと思う。

美しい顔立ちも醜く歪められている。



「う”う”う”」



苦しそうな声。

その声が響くのと同時にどこからともなくたくさんの魔獣が襲い掛かってくる。



「おいおい、いったいこいつらどこにいたって言うんだ」

「隠れてたっていうには多すぎだよねぇ・・・」

「あの黒い靄みたいなので召喚したのかも」

「・・・外にいた魔獣にも注意しないと」



話しながら、魔獣を倒し続ける。森にいた時と違ってみんなすこし余裕がない。

聖霊様が召喚した魔獣は狼やスライム、兎に蛙と様々で外にいたものより強い。それでも対応できている。

聖霊様は直接は攻撃してこない。今は、それだけが救いだ。

襲い掛かってくる魔獣の顔面に魔法をぶつける。数が多いから、MPの消費が少ない魔法を連発していく。


「【ライトバレット】【ライトバレット】【ライトバレット】【ライトバレット】【ライトバレット】【ライトバレット】・・・」


念仏みたいにひたすら唱えていく。とにかく手数で勝負するしかない。

少ないMPでたくさん倒せる魔法が切実に欲しいところだ。


「お前ら、大丈夫か!?」

「僕は平気!」

「回復しながらなら、なんとか・・・」

「MPポーションがまだあるから、大丈夫。だけど、あんまり長引くとまずいかも。」


まだ余裕はあるけど、もしこれから聖霊様と戦うことになった場合、あまりにも心もとなさすぎる。

くぅ、こうも魔獣が多いと・・・!



「・・・僕に任せて下さい」

「へ?ヴァイスさん、どうしたの急に?」

「ちょっと、僕から離れてね。あの魔獣どもを殲滅してくる」



・・・ん~?今、ヴァイスさんからかなり物騒な言葉が聞こえたような。

気のせいだといいなぁ!!!


「魔獣どもが多くてきりがない!一気に片付けてやる!」



うわあ、すごい剣幕。

わかるよ。キレたくなるほど魔獣が湧いてくるもんね。

キレたヴァイスさんのあまりの剣幕に私たちはそっとヴァイスさんから距離をとる。

いったい何をする気なんだろう?


**

sideヴァイス


「一体、何体湧くんだ?」


聖霊は未だ直接的な動きは見せない。

ただひたすらにたくさんの魔獣を俺たちにけしかけるだけだ。

時間経過か一定数の魔獣の討伐か、あるいはまた他の要因によるのか。

・・・まあ、どんな要因で聖霊が動くにしろ今はこの魔獣どもを何とかしないといけない。多すぎるんだよな。


「まあ、これくらい離れたら大丈夫かな」


俺はあいつらから離れた場所に移動した。巻き込まれるかもしれないからな。

魔獣に囲まれたこの現状ならとても有効に効くだろう。

俺はあいつらと違って特別な種族に生まれたわけでもないから、まだ使えるアーツは少ない。その中でも一番の攻撃力を誇るアーツがある。


「大楯でも攻撃できるんだよ!」


そう言って俺は、


「【デストラクト】」


自爆した。

読んでいただきありがとうございます。

これからものんびり更新で頑張りますので、温かく見守ってください。よろしくお願いします。


【急募】かっこいい自爆技名

destruct・・・破壊する

というのが今の感じです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 自爆技は早いのでは……………切羽詰まってないし メガンテしたら、蘇生しないと牧師さんに怒られちゃう(笑)←ゲームが違う(笑)
[一言] >【急募】かっこいい自爆技名 漢の背中 漢のロマン(自爆装置) 死せる覚悟 グッバイ(good-bye) ラストアタック(最期の一撃) お前らは先に行け ここは俺に任せろ …
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ