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Eternal World Online ~のんびりVRMMO日誌~   作者: はらみ
第一章 「カーネーションをあなたに」
79/162

前あげていた話をまとめたものです。



冒険者ギルドに行った後、ハナミズキと合流した。

合流したけど、そのまますぐに解散した。リアルの時間も結構遅かったからね。

よく考えたら、ターシャさんの宿で寝てるんだから宿に帰るとき渡せばよかった。

部屋にもどってログアウト。

リアルで、少しストレッチして体をほぐしてから寝た。

なんだか、とっても疲れたよ。おやスヤァ


**


ピピピピ ピピピピ



「ふわあ。眠い」



まだ寝ていたいけど、今日は決戦の日だ。起きないと。

現在朝の六時半。春休みで学校がないといっても規則正しい生活をしないとね。




「おはよう、お母さん」

「あら、おはよう。桜」



顔を洗って、リビングに行くとお母さんが朝ごはんを作っていた。

お父さんも瑞樹もいないから、まだ寝ているのだろう。

今日の朝ごはんは目玉焼きとベーコン。そして、バターロール。

洋食だ。和食もいいけど、洋食も好き。



「いいにおい。あ、お皿、ここに置いとくね」

「ありがとう。・・・桜、お父さんたち起こしてきてくれる?」

「はぁい」



私は二人と違って、目覚ましがなるとすっと起きれるタイプだ。たまに、寝坊するけど。

二人は、二度寝をしちゃうタイプ。お母さんは、目覚ましがなくても起きれるタイプだ。

ちなみに、今ここにいない兄は目覚ましなど意味のない存在だタイプ。睡眠が深いのか、無意識のうちにスルーしているのか聞こえないらしい。



「お父さん、起きてー」

「んむ・・・。朝・・・?」

「朝ですよー。起きないと、遅刻するよ」

「ん・・・」

「むう」

「んぐ!うん~~~~~!!!・・・ぷは!桜、普通に起こしてくれ!鼻を摘まむな!」



よし、お父さんは起こした。

次は、瑞樹だ。瑞樹もなかなか手ごわいんだよね。



「桜、聞いてるのかな?」

「聞いてるよ~。普通に起こしても、起きないお父さんが悪いのだ」

「お父さんだって、疲れてるんだぞ」

「分かってるよー。いつもありがとう、お父さん」

「桜、せめてこっち見て言おうか」



本当に感謝してるよ?だって、正面からお礼を言うのって恥ずかしいんだもの。

しかも、なんでもない日に。いや、なんでもない日だからこそ、言うものなんだろうけどさ。なかなか、思春期の女の子には厳しいものがあるんですよ。



「じゃあ、私は瑞樹起こしてくるね」

「桜・・・」



そんな悲しい声を出されても私は応えません。

だって、早く起こさないと



「お父さん、お母さんがすねちゃうから、早く着替えて」

「ハイ」



お母さんはうちのヒエラルキーナンバーワンですから。




瑞樹を起こすのは大変だ。だってこんなに、すやすやと寝てるのを起こすのって可哀そうだと思うの。起こさないと、お母さんが拗ねるから起こすけど。



「瑞樹、起きて」

「んむぅ」



可愛いな。天使かな。でも起こそう。

イベントに間に合わなかったら、可哀そうだもの。ちゃんと余裕を持って行動しないとね。



「瑞樹、今日はイベントの日だよ。起きないと、遅刻するよ」

「はっ!」



一瞬だった。私の悩みはあっという間に解決されたよ。今度からはゲームの話題で起こそうかな。いや、でもそこまでゲームゲーム言ってないからこの効果は今回だけかも。・・・次、起こすとき考えよう。そうしよう。



「おはよう」

「ん~、おはよう。お姉ちゃん」

「早く、下に降りないとお母さんが拗ねちゃうから。さっさと着替えて顔洗ってきてね」

「ふぁい」



眠そうに目をこすっている瑞樹を置いて、リビングに行く。

そこには、もうご飯が並べられていてお父さんもお母さんも座っていた。

いい匂い。お腹すいた。



「瑞樹は?」

「今、起きたよー。もうちょっとしたら、来るんじゃないかな?」

「そう。じゃあ、待ってましょうか」

「うん」

「そういえば、桜はEWO楽しんでるか?」

「うん。・・・でも、住民のみんながたくさんの思いを抱えていて、その思いを知った時どうしたらいいのかわからなくなるの」

「そうか」

「私たちにとってはEWOはゲームだけど、住民たちにとっては自分たちの住む世界だから。私たちとは、思いが全然違う。覚悟とかそういうのが圧倒的に違うの。そういうのを見ると、楽しいとかそういう気持ちにはなれない」

「・・・」

「ごめんなさい。せっかく買ってくれたのに」

「いいんだ」



素直に楽しめないのは申し訳ない。でも、そう思ってしまう。

自分の気持ちに嘘をつくわけにはいかないから、向き合っていくしかない。

EWOと。その世界の住民と。



「おはよう」

「おはよう、瑞樹。お寝坊さんね」

「昨日、ちょっと寝るのが遅かったから」

「あら、ゲーム?」

「うん」

「あんまりひどいようだったら、ゲーム取り上げるからね」

「もうしないから」

「全く・・・。気をつけるのよ」


確かに、あの時間は小学生が起きている時間ではなかった。次は気をつけないと。成長に悪いもんね。・・・さて、全員そろったし食べるかな。


「「「いただきます」」」


おいしい。目玉焼きって、私は半熟が好きなんだよね。お母さんも半熟だから、うちの目玉焼きは全て半熟。お父さんや、瑞樹が固焼き派らしいけど。あと、上にかけるのは、全員醤油。これだけは、譲れないのだ。もし、家族に醤油派じゃない人がいたら戦争になっていたかもしれない。カリカリに焼かれたベーコンとやわらかいパンもおいしかった。



「ご馳走様でした」



食器を流しに持っていて、水につけておく。

まだ、みんな食べていたから食器は洗わない。まとめて洗った方がいいもんね。

さてと、洗濯物を干して掃除してゲームに備えるぞー!

読んでいただきありがとうございます。

これからものんびり更新で頑張りますので、温かく見守ってください。よろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[一言] 魔法の言葉 お母さんが拗ねちゃう (・_・;)なんてこった(笑)
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