朝
前あげていた話をまとめたものです。
冒険者ギルドに行った後、ハナミズキと合流した。
合流したけど、そのまますぐに解散した。リアルの時間も結構遅かったからね。
よく考えたら、ターシャさんの宿で寝てるんだから宿に帰るとき渡せばよかった。
部屋にもどってログアウト。
リアルで、少しストレッチして体をほぐしてから寝た。
なんだか、とっても疲れたよ。おやスヤァ
**
ピピピピ ピピピピ
「ふわあ。眠い」
まだ寝ていたいけど、今日は決戦の日だ。起きないと。
現在朝の六時半。春休みで学校がないといっても規則正しい生活をしないとね。
「おはよう、お母さん」
「あら、おはよう。桜」
顔を洗って、リビングに行くとお母さんが朝ごはんを作っていた。
お父さんも瑞樹もいないから、まだ寝ているのだろう。
今日の朝ごはんは目玉焼きとベーコン。そして、バターロール。
洋食だ。和食もいいけど、洋食も好き。
「いいにおい。あ、お皿、ここに置いとくね」
「ありがとう。・・・桜、お父さんたち起こしてきてくれる?」
「はぁい」
私は二人と違って、目覚ましがなるとすっと起きれるタイプだ。たまに、寝坊するけど。
二人は、二度寝をしちゃうタイプ。お母さんは、目覚ましがなくても起きれるタイプだ。
ちなみに、今ここにいない兄は目覚ましなど意味のない存在だタイプ。睡眠が深いのか、無意識のうちにスルーしているのか聞こえないらしい。
「お父さん、起きてー」
「んむ・・・。朝・・・?」
「朝ですよー。起きないと、遅刻するよ」
「ん・・・」
「むう」
「んぐ!うん~~~~~!!!・・・ぷは!桜、普通に起こしてくれ!鼻を摘まむな!」
よし、お父さんは起こした。
次は、瑞樹だ。瑞樹もなかなか手ごわいんだよね。
「桜、聞いてるのかな?」
「聞いてるよ~。普通に起こしても、起きないお父さんが悪いのだ」
「お父さんだって、疲れてるんだぞ」
「分かってるよー。いつもありがとう、お父さん」
「桜、せめてこっち見て言おうか」
本当に感謝してるよ?だって、正面からお礼を言うのって恥ずかしいんだもの。
しかも、なんでもない日に。いや、なんでもない日だからこそ、言うものなんだろうけどさ。なかなか、思春期の女の子には厳しいものがあるんですよ。
「じゃあ、私は瑞樹起こしてくるね」
「桜・・・」
そんな悲しい声を出されても私は応えません。
だって、早く起こさないと
「お父さん、お母さんがすねちゃうから、早く着替えて」
「ハイ」
お母さんはうちのヒエラルキーナンバーワンですから。
瑞樹を起こすのは大変だ。だってこんなに、すやすやと寝てるのを起こすのって可哀そうだと思うの。起こさないと、お母さんが拗ねるから起こすけど。
「瑞樹、起きて」
「んむぅ」
可愛いな。天使かな。でも起こそう。
イベントに間に合わなかったら、可哀そうだもの。ちゃんと余裕を持って行動しないとね。
「瑞樹、今日はイベントの日だよ。起きないと、遅刻するよ」
「はっ!」
一瞬だった。私の悩みはあっという間に解決されたよ。今度からはゲームの話題で起こそうかな。いや、でもそこまでゲームゲーム言ってないからこの効果は今回だけかも。・・・次、起こすとき考えよう。そうしよう。
「おはよう」
「ん~、おはよう。お姉ちゃん」
「早く、下に降りないとお母さんが拗ねちゃうから。さっさと着替えて顔洗ってきてね」
「ふぁい」
眠そうに目をこすっている瑞樹を置いて、リビングに行く。
そこには、もうご飯が並べられていてお父さんもお母さんも座っていた。
いい匂い。お腹すいた。
「瑞樹は?」
「今、起きたよー。もうちょっとしたら、来るんじゃないかな?」
「そう。じゃあ、待ってましょうか」
「うん」
「そういえば、桜はEWO楽しんでるか?」
「うん。・・・でも、住民のみんながたくさんの思いを抱えていて、その思いを知った時どうしたらいいのかわからなくなるの」
「そうか」
「私たちにとってはEWOはゲームだけど、住民たちにとっては自分たちの住む世界だから。私たちとは、思いが全然違う。覚悟とかそういうのが圧倒的に違うの。そういうのを見ると、楽しいとかそういう気持ちにはなれない」
「・・・」
「ごめんなさい。せっかく買ってくれたのに」
「いいんだ」
素直に楽しめないのは申し訳ない。でも、そう思ってしまう。
自分の気持ちに嘘をつくわけにはいかないから、向き合っていくしかない。
EWOと。その世界の住民と。
「おはよう」
「おはよう、瑞樹。お寝坊さんね」
「昨日、ちょっと寝るのが遅かったから」
「あら、ゲーム?」
「うん」
「あんまりひどいようだったら、ゲーム取り上げるからね」
「もうしないから」
「全く・・・。気をつけるのよ」
確かに、あの時間は小学生が起きている時間ではなかった。次は気をつけないと。成長に悪いもんね。・・・さて、全員そろったし食べるかな。
「「「いただきます」」」
おいしい。目玉焼きって、私は半熟が好きなんだよね。お母さんも半熟だから、うちの目玉焼きは全て半熟。お父さんや、瑞樹が固焼き派らしいけど。あと、上にかけるのは、全員醤油。これだけは、譲れないのだ。もし、家族に醤油派じゃない人がいたら戦争になっていたかもしれない。カリカリに焼かれたベーコンとやわらかいパンもおいしかった。
「ご馳走様でした」
食器を流しに持っていて、水につけておく。
まだ、みんな食べていたから食器は洗わない。まとめて洗った方がいいもんね。
さてと、洗濯物を干して掃除してゲームに備えるぞー!
読んでいただきありがとうございます。
これからものんびり更新で頑張りますので、温かく見守ってください。よろしくお願いします。




