東の門、草原で採取だ。
2月までの予約投稿を終わらせました~。
あと、もうちょっとで二章終了~。長いもんですね。戦闘シーン困ってます。切実に。
「クエストを受けるのは別にいいんだけど、どうして受けようと思ったの?」
「あのね、ポーションを作りたくて」
「ポーション?ハナミズキって調薬のスキルを持ってたっけ?」
「ううん。そこはお姉ちゃんやヒスイの力を借りれたらなって思ってるんだけど・・・」
「!!」(いいよ!任せて!)
「私もヒスイもいいけど、急にどうしたの?」
「聖霊と戦うことになってしまったときに必要になるだろうし、それに・・・、仲よくしてくれる街の人に少しでもいいから渡したくて」
なんて、いい子なんだろうか。私の弟は。
世界中に自慢したいくらいです。
心の中で叫びまくる。
うん、ハナミズキのやろうとしてることに反対意見はないね。
「いいよ。私も渡したいし」
「本当!?ありがとう、お姉ちゃん!」
「いーえ」
そうと決まったら、材料を集めないとね。
この街で材料は買えないから街の外で集めないといけないけど。
まあヒスイは、素材を集めなくても作れるけど材料があればもっと作れるみたいだし。
「まだログアウトするまでは時間があるから、これから素材を集めようか」
「そうだね」
「どこに行く?」
「ん~、基本的にモギモギ草や初級以上のポーションを作る素材も一応どこのフィールドでも採取できるけど、採取できる量や品質が変わってくるからね」
「へー、そうなんだ」
「草原や森林のほうが、荒原や湿原よりも多くの量を手に入れられるし草原より森のほうが質がいいものが手に入る。荒原や湿原はどちらかというと、毒草とかの変り種みたいなのが多いんだ」
「確かに、そんな感じするよね。状態異常にしてくる魔獣とかいたしね」
「今回はたくさんポーションを作りたいから、東の草原かな」
「了解。じゃあ、日が暮れる前にさっさと行こうか」
ギルドでさっさと依頼を受ける。期限は明日の夕方まで、か。出来るだけ多く作れるように頑張ろう。
アルさん、いつ戻ってくるのかな。
まあ、また戻ってくるころにはいるよね。
東の門に行くと、いつか見た門番のお兄さんが難しい顔をしていた。
「こんにちは」
「ああ、君か。どうしたんだい?」
「あ、えっと。門の外に行きたくて」
「今からですか?魔獣が強くなっていますし、危ないですよ」
「狩りではなくて、ポーションの素材を集めたくて」
「そうですか・・・。分かりました。十分にお気をつけてくださいね」
「はい。ありがとうございます」
自分力を過信してはいけない。
いくら私のキャラが強くても、私はまだ使いこなせてないんだから。
気をつけないと。
死んだら、アイテムを落としちゃうし。
デスペナルティは嫌だからね。
「さあ、集めようか」
「うん。雑草以外は全部集めるね」
「・・・雑草という草は存在しないのだ。すべての植物にちゃんと名前があるのだ」
「そうなの!?」
「そうだよ。知らなかったの?」
「うん。・・・僕の鑑定だと、薬草、毒草、雑草、の三種類だよ」
「そんな馬鹿な・・・。あ、もしかしたら図書館で図鑑を読んだからかも」
「なるほど、確かにそうかもね。アナウンスで言ってた気がする」
こんなところで違いがあるのか。
後で、もっと確認しないと。
まあ、とりあえずはポーション素材を集めないとね。
読んでいただきありがとうございます。
これからものんびり更新で頑張りますので、温かく見守ってください。よろしくお願いします。