表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Eternal World Online ~のんびりVRMMO日誌~   作者: はらみ
第一章 「カーネーションをあなたに」
73/162

警備隊


「いいから売れって言ってんだろ!」

「無理だ」



そんな押し問答が繰り広げられる。あの人はどうして分からないんだろうか。

自分が言っていることが、自分勝手なわがままだってことに。

まあ、ゲームだからって思ってるからだろうけど。

MMOとは違って、VRMMOは人と人との関わりが大事だものね。

そのことに気づいていないだけかな。



「おい、何をしている!」



騒いでいる男の人を見ながら、考え事をしていると大きな声が耳に届いた。

誰だろう?この状況を解決してくれる人だろうか。

そろそろ、ギルドに行きたいね。ずっとギルドの前で騒いでるから、入れないんだよね。



「おう!遅かったな」

「遅かったな、じゃねーよ。騒ぎを起こすんじゃねぇ」

「悪かったって。・・・こいつが騒ぐからよ」

「まぁったく、お前は何歳になっても変わんねぇな。・・・で、何で騒いでたんだ?」

「こいつらが、ポーションを買いまくってポーション不足だってのにポーション出せってうるさいんだ。材料がないから、緊急依頼を出したってのに誰もやりゃしない。住民たちのポーションが優先されるから、お前らにポーションはもう売れないって言ったら騒ぐ。・・・困った坊ちゃんたちだ」



ふふ、坊ちゃんかぁ。言いえて妙かも。

私たちはこの世界において世間知らずだものね。

まるで、どこかのお坊ちゃんみたいだね。

ナイスな例えだよ、アルさん。

・・・で、あの人誰?未だに分からないよ。



「ああ!?坊ちゃんだと!?」

「だってそうだろ」

「俺はそんなんじゃねぇ」

「いい大人は、こんなところで騒いだりしないぞ?」

「お前がポーション売らないとか、意味不明なことを言うからだろ!」



いつまで続くのこれ。

いい加減にしてほしいなぁ。



「お前ら、いい加減に黙れ!」

「なんだよ、おっさん!」

「町の人に迷惑だ。この辺りの人から苦情が入っている。詰所まで同行願おうか」

「詰所?なんだよ、それ?」

「ああ、君たちは知らないか。この街の警備隊のジェンだ」

「警備隊?」

「街で悪さをする奴らを捕らえるんだ。・・・君たちの世界には、そういう組織が存在しないのかい?」



ああ、嫌味だ。あの人はすごい嫌味を言っている。

警備隊はすなわち、私たちの世界でいう警察の事だ。

発展した国なら当然ある、治安維持のための組織。

それがないような所から来たの?なら仕方ないね。

でも、ある国から来たんだったら自分がやらかしたことを考えてみなよ。

というようなことをあの人は言っているようなものだ。

・・・あの人、警備隊だったんだ。

アルさんと、話し出すからただのアルさんの知り合いかと思ったよ。



「さあ、行くぞ」

「おい、離せよ!」




あっという間に、騒いでいた男の人は連れて行かれた。

・・・アルさんも。



「おい!なんで俺まで!」

「あれだけ騒いだんだ。当たり前だろ」

「離せー!」



ああ、やっと中に入れる。



読んでいただきありがとうございます。

これからものんびり更新で頑張りますので、温かく見守ってください。よろしくお願いします。



・・・作者もいつまで続くのとか思いながら書いてます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 騒ぎを大きくした?じゃあ止めるなと?いや、ネタだと分かるけども ネタにしても前例を作ったから今後揉め事に住人が止めることが無くなるかもね 住人にGMコール持たせるなりしないと
[一言] ……………ギルマス、連行される…………… (笑)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ