表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Eternal World Online ~のんびりVRMMO日誌~   作者: はらみ
第一章 「カーネーションをあなたに」
63/162

機械メイド


「あの、図書館の本に挟まっていた地図を見てここに来ました」

「ハイ、承知シテオリマス。ドウゾ中ヘ」

「は、はい!」



うう、緊張するなぁ。

ハナミズキは落ち着いてる。私より年下なのにしっかりしてるよ。

扉が開かれる



「お邪魔します・・・」

「ヨウコソオイデクダサイマシタ」



扉のその先にいたのはメイドさんだった。

すっごい美人さんがメイド服を着ている。かわいい!かわいい!

メガネをかけた黒髪の美人さん!泣きぼくろ!そしてメイド!

こ、これが萌えというやつか!

でも気になるのは、ところどころ見える機械のようなパーツ。

この人は一体何者?



「私ハズットオ待チシテオリマシタ。私ガ主様カラ命令ヲ受ケテ537年と3ヶ月ト12日5時間3分50秒待チマシタ。命令ヲ下シタ主様モ534年ト5ヶ月ト53日4時間7秒前ニ亡クナリマシタ。私ハソノ間一人デ待チ人ヲズット待ッテ居マシタ。始メマシテ、主様ノ待チ人ヨ。私ハ、機械メイドの『モイラ』ト申シマス」

「あ、チェリーです」

「ハナミズキです」




無表情で言い切られる。なんか怖い。

それに、数字が細かい!細かすぎる!

秒単位って、ちょっとなぁ。



「にしても、500年以上を一人でですか、すごいですね」



ハナミズキがメイドさんに話しかける。

確かにすごいけど、無表情が怖くないの?

機械のメイドさんだから、ほめても無駄なんじゃ・・・。

任務を遂行したまでです、とか言われるんじゃないかな・



「ふふん」



ほら、ドヤ顔でこっちを見て・・・。

あれ?



「チェリー様、ハナミズキ様。ドウゾ奥ヘ。主様カラノ伝言ヲオ伝エイタシマス」



無表情だ。あれ、さっきのは見間違い?

でも、確かにさっきドヤ顔してたような・・・?




「コチラデス・・・・!?」



目の前を進むモイラさんがこけた。

その辺にあったものをなぎ倒しながら。

うわぁ、いいこけっぷり・・・じゃなくて!



「え、大丈夫ですか?」

「エエ、大丈夫デ!?」



またこけた。盛大にものを壊しながら。

・・・被害拡大。

何だろう?この人。

ドジっこ?大人のできるキャラ感あるのに、ドジっこなの!?



「あの、本当に大丈夫ですか?」



この人本当に500年以上を一人で生きていたんだろうか。

心配になるよ・・・。



「うう・・・」

「あの?」

「痛いよ~・・・。うぇーん!」



モイラさんが泣き出した。




読んでいただきありがとうございます。

これからものんびり更新で頑張りますので、温かく見守ってください。よろしくお願いします。



モイラさんがドジっこキャラになってしまった。

普通の機械メイドのはずが!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] なんだ、もうボロを出したのか……
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ