結界の内部は
少しの間だけ、一週間ごとに更新です。
「あれ・・・?結界の中は外と変わらないんだね」
「そうだね、人が来ないようになってるだけで、生態系には影響がなかったみたいだね」
そうなんだ。
というか、生態系って難しい単語よく知ってるね。まだ、小学生なのに。
お姉ちゃんはそこにも驚きだよ。
「ねえ、お姉ちゃん。ここにはきっと聖霊様を救う手がかりがあると思うんだ」
「どうして、そう思うの?」
「だって、公に情報を残さずに、こうやってこっそりと伝えようとするってことは誰かに知られてはいけないことがあるってことだよ」
「確かに。結界が張ってあったしね」
日記に書いてあったあの謎のローブの人たちとか、怪しいものね。
・・・きっとあの本の著者さんが伝えたいことは、もし公にされていたら意図的に消されていたのかもしれない情報なんだろう。
それならあの、厳重な魔法にも納得がいく。
「あ、あそこ見て!お姉ちゃん」
「え?」
「何か建物みたいなのがあるよ!」
「え、あ、本当だ」
森の中にポツンと家が建っている。
しかもあの家、なんかやけに新しいような・・・・。
もしかして、誰か住んでる?
「あの家、状態保存の魔法がかかってる」
「あ、そうなんだ」
だから、あんなにきれいなのか。
それにしてもファンタジーな世界はすごいなぁ。
状態保存の魔法があるなんて。現実の世界にも欲しい魔法だよね。
現実の世界の家なんて、人が住まなくなったらすぐに荒れるんだもん。
「中に入ってみようよ」
「そうだね。中に何か手がかりがあるかもしれないし」
そっと家に近づく。無暗に近づくのは危険らしい。
何か仕掛けがされていないか調べながらだ。
結界だけでなく、他にも魔法はかけてあったが、その全てが鍵を持っている私たちには関係なかった。
「ん。もう魔法はかかっていないね。もう普通に入って大丈夫だよ」
「分かった。ありがとう、ハナミズキ」
「どういたしまして。じゃあ、行こうか」
このドアの先に、聖霊様を助ける手がかりがあるかもしれない。
そう思うと、緊張で胸がドキドキする。
コンコンとハナミズキがドアをノックする。
「どなたかいらっしゃいますか?」
え、ノックするの?あ、でももしかしたら誰かいるのかもしれないし。
あの本の著者さんはずっと昔の人のはずだけど、子孫が生きてるとか。
そういうのかな?
・・・でも、確かにノックもせずに入ろうとするのは失礼だよね。
「・・・ハイ」
返事があったー!!
ということは、子孫の方が生きていたんだ。
読んでいただきありがとうございます。
これからものんびり更新で頑張りますので、温かく見守ってください。よろしくお願いします。




