この本の著者は。
すみません、短いです。
でもきりがいいので投稿します。
「エマンダ帝国文官日記」を読み終える。
すっごく重い話だったな・・・。
話に出てきた、ローブの者たちと知らない男って何者なんだろう?
きっとろくでもない奴らだと思うけど。
それにしても、この本の著者ってもしかして・・・?
_パサッ
「ん?」
著者の名前ももう一度見ようと本を持ち上げた瞬間紙が落ちた。
本の一番最後のページに挟まっていたみたい。
拾ってみると、何か書いてあった。
「これは・・・?」
「お姉ちゃん、どうしたの?」
「さっき読んだ本に何か紙が挟まっていたみたいなんだけど」
「その本・・・エマンダ帝国文官日記?」
「うん」
「手がかりはあった?」
「うーん?カーネーションが好きってことと、エマンダ帝国が滅ぶ直前に怒っていたことくらいかな?」
「そっか。・・・その紙は何だったの?」
「まだ読んでないよ」
手に持っていた紙に書いてある文字を読む。
『このメモを読んでいる者へ
きっと誰かがこれを読んでいるとき、きっと何百年もの月日が流れていることだろう。
私には成し遂げることができなかった夢があるのだ。
叶えたかった。救いたかった。
あの方を。心優しく慈悲深いあのお方を。
もし、これを誰かが読んでいるとき聖霊様の封印が解けていたなら、どうかここへ来てほしい』
紙には作者からと思われる手紙と、地図が記されていた。
というか、ここって・・・。
「封印の森のすぐ近く・・・。北の森だね」
「うん」
「お姉ちゃん、どうする?行ってみる?」
「もちろん!行くにきまってる!」
「そうだね。何か手がかりがあるかもしれないし」
「・・・それだけじゃないんだけどね」
だって、この本の著者は多分・・・
「でも、今日は遅いから、ゲーム時間の明日、行ってみようか」
「そう、だね」
「お姉ちゃん、焦らなくても大丈夫だよ!」
「ハナミズキ・・・」
「むしろ、焦りは禁物だよ。焦ったらより悪いほうに行ってしまうから。焦らず落ち着いて、お姉ちゃんのペースで頑張ればいい」
「・・・ありがとう」
本当にいい子過ぎて、辛い。ハナミズキのほうが年上のように思えてしまう。
「・・・お姉ちゃん、経験だから。僕はこっちでの経験が多いだけだからね!」
「うん」
「本当に分かってる?」
「分かってるよ」
明日は地図の場所へ。そこには何があるんだろう?
読んでいただきありがとうございます。
これからものんびり更新で頑張りますので、温かく見守ってください。よろしくお願いします。




