新しい装備
どうしよう。
どうすれば、聖霊を助けられるんだろう?
冒険者ギルドを出てから、私はずっと考えていた。
だけど、答えはまだ出なかった。
「??」(大丈夫?)
「大丈夫・・・・じゃないよ・・・」
「!!」(考えても、ダメなときはいったん他のことを考えてみよう?)
「そうだね」
今のままじゃ、答えなんて出ないよね。
「!!」(ガンテツさんのところに行ってみようよ)
「うん。早く装備を取りにいかないとね」
どんなのになったんだろう。
楽しみだな。
**
「こんにちは」
・・・声を掛けても、返事がない。
もしかして、今ログアウトしてる?
「うぅ・・・・」
え、声がした!
「あの・・・・」
「・・・うぁああ」
うめき声!?
まさか幽霊なの!?ゲームなのに!?
「ヂェリーざん」
「ひぃ!」
「装備できてるぞ・・・・う”ああああ」
ガンテツさんだった。
紛らわしいなぁ、もう。
こっちはすっごくびっくりしたのに。
「どうかしたんですか、そんな声を出して」
「ちょっとな、徹夜したんだよ」
「え」
「現実時間の方でな。だから、ゲーム内時間だと、約一日だな」
「お疲れ様です」
「おう。・・・装備はこっちにあるぞ」
ガンテツさんに連れられて、奥に入る。
「わあ」
かわいい。
フリルやレースがたくさん使われてる。
まるで、おとぎ話の主人公のような感じ。
「素敵です」
「だろう?最高傑作だ。すごいだろう?」
「はい、すごいです!」
「ちょっと着てみてくれないか、微調整をしたいからな」
「分かりました」
メニューを操作して、装備を変更する。
こんなにかわいい服現実では着ないから、ちょっとドキドキするなぁ。
「思ったよりも軽いし、動きやすい・・・」
この服動きにくそうなのに・・・
「俺を誰だと思ってるんだ?」
「ガンテツさん」
「まあ、そうだが。・・・これでも、トッププレイヤーだぞ?」
「へー」
「反応薄いな・・・。じゃあ、微調整していくから」
「はい」
ガンテツさんの指示に従って、腕を上げたり、歩いたりした。
その度に、ガンテツさんが微調整をしていく。
「細かいですね」
「1ミリの誤差でも、結構違うもんだからな。・・・・よしできたぞ」
「おぉ・・・。ちょっと変わった・・・かも?」
「まあ、分かんなくても大丈夫だからな」
「ガンテツさん、こんなに素敵な装備をありがとうございます!」
「おう」
読んでくださりありがとうございます。
これからものんびり更新で頑張りますので、温かく見守ってください。よろしくお願いします。
あれ、武器は?って思おうかもしれません。次回です。
装備、どんなのにしようかなって、迷ったけど、服に詳しくないから、皆さんの想像にお任せします。
かわいい装備です。イメージ的には、アリスっぽい?です。でも、想像できないので、書けませんでした。