アルさんと
やっぱり短いです。
目を開けるとそこは、<豚の丸焼き亭>の天井。
見慣れた天井だ。
「!!」(おはよう!)
おはよう、ヒスイ。
今日も頑張ろう!
「?」(どうしたの?何かあったの?)
ちょっと、ね。
「・・・」(ふーん。そっか、何かあったんだね)
うん。
「??」(そっか。あ、今日は何をするの?)
今日はまた、アルさんに会いに行くよ。
**
冒険者ギルドの受付にアルさんがいた。
この人ギルド長なのに。違和感がなさすぎる・・・。
「アルさん」
「チェリー、どうしたんだ?」
「お話があります」
「・・・・分かった。奥へ来い」
ギルドの奥、この間来たばっかりのアルさんの執務室に通される。
このソファーがやばい
「それで?話っていうのは?」
このソファーふっかふかだ~。沈み込みそうだけど、体をしっかり支えてくれる。
「チェリー?」
座っていても全然疲れない。まさに完璧なソファー!
最高だ~。ここは天国?もうずっとここにいたい・・・。
「おい、チェリー!聞いているのか!?」
「は、はいぃ!なんですか?」
「聞いてなかったか・・・」
「すみません」
ソファーがふかふかで思考がトリップしてた・・・。
あらがえないソファーの魅力のせいだ。
「俺に話があるんだろう?」
「あ、はい。そうでした」
「聞かせろ」
「はい。実は女神様に会いました」
「は?」
「女神様は仰いました。魔獣の異変は狂った聖霊の封印が解けたからだと」
「は?」
「そして、女神様は聖霊を救って欲しいのだと」
「待て待て!もっと詳しく話せ!意味が分からん!」
「はい」
「そもそも、なぜおまえが女神様に会い、話しているんだ?」
そこからか・・・。
道のりは、長いな。
そこから、アルさんの質問にすべて答えていった。
答えていくたびに、アルさんの顔が曇っていった。
「最後の質問だ。お前はどうするんだ?」
「どう、とは?」
「お前は、聖霊様を救いたいんだろう?」
「はい」
「お前には、聖霊様を救いたいという気持ちがある。だが、気持ちだけでは聖霊様を救えない。いくら女神様達のお願いであっても、聖霊様を救う方法がなければ、我々は、聖霊様を滅ぼすしかないんだ。・・・・魔物の大群がこの町に向かってきているという情報があるようにもう時間がない。お前を待てる余裕なんてないんだ。」
「・・・・」
「お前はどうやって、聖霊様を救うつもりなんだ?」
読んでいただきありがとうございます。
これからものんびり更新で頑張ますので、温かく見守ってください。よろしくお願いします。
なんか、チェリーが頭のおかしい人に見えてしまう・・。
おかしくないですよね?
これからどうしようかな・・・。
どうやって、救おう・・・?