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Eternal World Online ~のんびりVRMMO日誌~   作者: はらみ
第一章 「カーネーションをあなたに」
44/162

特殊クエスト

ちょっと短めです。

区切りをよくしたつもりです。



「話さなければならないこと、ですか?」

『えぇ。今地上で起きている魔獣の異変についてよ』

「魔獣の異変・・・それって?」

『あなたが予想しているとおりよ。私たちが聖霊にかけた封印が解けたわ』

「封印が解けた・・・」

『ええ。自然にではなく、人為的に』

「・・・・一体誰がそんなことをしたんですか?」

『・・・・帝国の兵士達よ』

「帝国、ですか?」

『エマンダ帝国ではないわ。ハプルーン帝国という今現在存在する国よ。その国の皇族自体はエマンダ帝国に関係ないのだけど・・・』

「何かあったのですか?」

『実は、エマンダ帝国で聖霊を利用しようとしていた者たちの生き残りがいたの。エマンダ帝国の生き残り自体は聖霊を恐れ、聖霊のことを伝えたみたいだけど・・・。生き残りの子孫たちは聖霊をだしにしてハプルーン帝国に取り入ったの。最近、あなたが今いる場所、スピリトゥス王国に異世界からの旅人が現れ始めて焦ったハプルーン帝国が封印を解いたの』

「・・・・」

『封印されている間、聖霊はずっと眠っていたの。だから、あの子の時間はあの時のままで・・・。何も知らないまま暴走をしているの』



そんな、可哀想だよ。

何も、何も悪いことをしていないのに。

人間に利用されて、狂わされてしまったのに。

また、利用されるの?

酷すぎる。酷すぎるよ!



『ねぇ、チェリー。我儘を言ってもいいかしら?』

「何でしょうか」

『あの子を。私たちのかわいいあの子を。狂わされてしまった聖霊を。救ってほしいの』

「・・・・」

『無茶なお願いだって、分かってるの。難しいことだって分かってるの。それでも。私は、私たちは、あの子を救いたい』

「・・・・」



いつの間にか、私の周りには、他の女神様達がいた。

悲しそうな、怒っているようなそんな顔をしている。



『私たちが、あの時もっと早く気づいていれば。もっと早くあの国を滅ぼしていれば。あんなことには、あの子を狂わせずに済んだ。私たちのせいなの。だから、罪滅ぼしみたいになるけど、私達はあの子を救いたい。救いたいのに、私達では、あの子を救えない。だから・・・・お願いします』



<特殊クエスト「聖霊を救え」が発生しました。受注しますか? Yes/No>



無粋だなぁ。

そんなのもちろんYesだよ



「分かりました。女神様達に代わって、私が聖霊を救います」



失敗したらどうしようって思うし、怖い。

だけど、絶対に救うんだって思う気持ちが勝つ。



『ありがとう、チェリー』



その声とともに私は白い光に飲み込まれた。




≪ワールドクエスト「始まりの街防衛戦」が発生しました。詳しいことはメールでお送りします≫

読んでいただきありがとうございます。

これからものんびり更新で頑張りますので、温かく見守ってください。よろしくお願いします。



そういえば、練習作を上げました。下手なので、読まないでください。


[こぼれ話]

女神様達は、地上にあまり干渉が出来ません。

神々の力が、加護などが悪用されると、干渉が出来るくらいです。

力が強すぎるが故の制約です。

エマンダ帝国の時は、与えていた加護も大きかったし狂わされた聖霊が人間には手におえないと判断し封印しました。神々の力から生まれた聖霊を消すことはできないので。

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[一言] 同時進行クエストで来ましたかー❗
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