魔獣の異変
遂に踏んだよ、魔獣のフラグ!やったね。
ぷかぷか浮きながら、休憩をする。
「ふわー、疲れたね」
「確かにね」
お菓子が残ってたらなぁ・・・。
はあ、甘いもの食べたい。
「ねぇ、お姉ちゃん」
「何?」
「魔獣の異変のことどう思う?」
「ん~、・・・実際に見たことがないからよく分からないけど、自然に起こったことではないのかもしれないね」
「誰かが、異変を起こしたってこと?」
「かも、だよ」
「そっか」
魔獣が強くなってるらしい。
スライムとかホーンラビットとか、たまに強い個体がいるらしい。
スライムに負けたっていう人もいたらしいし。
・・・この辺りで出たら、めっちゃ強そう。
「ねえ、そろそろ帰らない?」
「どうしたの?」
「この辺の魔物が強くなってたら、大変なことになるかも・・・って思ったの」
「確かに・・・。なら、そろそろ帰ろうか」
町に向かって帰る。
危険だけど、そんなに急いでるわけでもないので、≪採取≫しながら帰る。
この辺りは結構果物とか、薬草とかがある。
あ、お茶がある!これで緑茶、紅茶、抹茶とかが作れる!
ちょっと残すけど、なるべく多く摘む。
はやく加工したいなぁ。
「げこここ!」
っ!敵が来た!
急いで≪採取≫を済ませて臨戦態勢に入る。
・・・あれはポイズンフロッグだよね。
「げここげこここ」
「はっ!」
「げっこー!」
ハナミズキが攻撃する。
普通のポイズンフロッグならそれだけでポリゴンに変わる。
だけど・・・
「げこげこげこげこげこ」
「生きてる・・・」
≪鑑定≫をしてみる
種族名:ポイズンフロッグ
状態:狂化
≪鑑定≫結果は長いからちょっと省略。
それよりも狂化って何だろう?
「「「げここげこ」」」
「お姉ちゃん!こいつ、仲間を呼んだよ!」
「「「「「「げここげこここ」」」」」
放っておいたらどんどん増えていく。
うるさいし・・。
どうしたものかな。≪光魔法≫を使うか・・・
「ハナミズキ、≪光魔法≫を使うね」
「分かった!」
ハナミズキが少し距離を取る。
よし!
「【ライトバースト】!」
魔法を使った瞬間、私の周りから光があふれて、ポイズンフロッグが吹っ飛ぶ。
そしてポリゴンに変わる。
全部倒したみたい。
「目がっ、目が~~~っ!」
ハナミズキがム○カみたいになってる。
「ごめんね、ハナミズキ。こんな感じだと思わなくて・・・。大丈夫?」
「うぅ、もう平気。次からは言って欲しいな」
「うん、気を付けるね」
「さ、魔獣が出てくる前に早く帰ろう?」
「そうだね」
町に帰るまで、あのやけに強い魔獣は出てこなかった。
読んでいただきありがとうございます。
これからものんびり更新で頑張りますので、温かく見守ってください。よろしくお願いします。
黒幕をどんなのにするか迷い中。どうなるかはお楽しみ。
三下感あふれるキャラとかいいですよね。書けないですけど。